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Beat Up

2024

トレーニングマッチ/帝京大学C戦観戦記

肌を突き刺すような冷たい空気の中、帝京大・百草グラウンドにて早大Cは帝京大Cとの一戦に臨んだ。前半開始早々、先制点を許した早大C。果敢に攻め入るが、ペナルティーやミスで得点機をものにできず、7-14で前半を折り返す。後半は、セットプレーで圧倒され、5トライを奪われる。最終スコアを21-45とし、悔しい敗戦となった。

早大ボールのキックオフで始まると、前半6分、自陣22メートル左のラインアウトから帝京大Cが攻撃を展開。粘り強いディフェンスを見せる早大Cだったが、一瞬の隙をつかれ独走トライを許してしまう。帝京大Cに主導権を渡したくない早大Cは、攻撃を仕掛け続け、17分、自陣22メートル右のラインアウトから左へ展開。FB髙栁壮史(創理2=東京・早大学院)が大外へ回りゲインラインを大きく突破すると、SH清水翔大(文3=東京・早実)へとパスをつなぎ、最後はWTB磯崎錬太郎(商4=徳島・城東)がインゴール中央へ。同点に追いつくと、23分には、CTB黒川和音(人2=茨城・茗渓学園)がビッグゲインを見せ、大きくグラウンドを使って展開。一気に敵陣まで侵入するが、スローフォワードの反則を犯してしまう。続く30分には、敵陣ゴール前でラインアウトを獲得。モールから左へ展開するものの、ミスが出てしまい得点につなげることはできなかった。その後徐々に自陣へ押し込まれると、前半終了間際に追加点を挙げられ、7-14で前半を折り返した。 

ディフェンスの突破を図るCTB黒川

迎えた後半、開始早々トライを奪われたが、その2分後、敵陣10メートル左のマイボールスクラムを起点に攻撃を仕掛けた早大C。一時、こぼしたボールを奪われるものの、すぐに奪い返すと、WTB溝井颯太朗(スポ3=北海道・函館ラサール)がゲイン。NO8小池航太郎(商4=東京・早実)が相手ディフェンスを抜けると、髙栁、CTB仲山倫平(法2=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)とパスがつながり、トライを挙げた。再び7点差まで迫るが、セットプレーで圧倒されると、立て続けに4トライを許し、14-45と大きく突き放されてしまう。しかし、終了間際の41分、NO8粟飯原謙(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が意地のビッグゲインを見せる。フェーズを重ねてゴール前まで一気に迫ると、最後は再び粟飯原がパスを受け取り、トライを挙げ試合終了。最終スコアを21-45とし、敗北を喫した。

力強くゲインするNO8粟飯原

前半には、スクラムで押し勝つなどセットプレーで優位に立ったように見えた早大Cだったが、後半は終始セットプレーで圧倒され、「一貫性」(松下慶伍、教4=東京・早実)に課題が見られる戦いとなった。しかし、厳しい場面で何度もゲインするなど最後まで集中力を切らさなかった。約2カ月ぶりの敗戦となった早大C。この敗戦は、赤黒を目指す選手たちの気を一層引き締め、さらなる成長への契機となったことだろう。

記事:清水浬央 写真:原旺太(早稲田スポーツ新聞会)