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2024

トレーニングマッチ/慶應義塾大学C戦観戦記

関東大学対抗戦最終戦の早明戦を終え、チームが全国大学選手権(選手権)に向けて走り出した最中、早大Cは慶大Cとの試合に挑んだ。

この試合は、今季副務を務めるLO小野史裕(スポ3=東京・本郷)にとって、選手として臨む最後の試合。ゲームキャプテンを務めたCTB中谷波一土(人3=東京・本郷)が「今日は小野の最後の試合だったので、辛い時は小野を見るようにしてましたし、小野のためにという意識が強かった」と話したように、仲間も特別な想いを胸に秘めて臨んだ。

試合は慶大Cの先制トライから始まり、その後早大Cが1トライを奪い返したものの、さらに追加点を奪われ、リードを許したまま後半に突入する。しかしハーフタイムが明けると、入りから果敢に攻めた早大Cがあっという間に逆転し、そのまま逃げ切り勝利を収めた。

慶大Cのキックオフで試合は開始。早大Cは序盤からセットプレーでのミスや、相手の鋭いタックルに押されて攻撃をつなぐことができず、得点までなかなかたどり着けない。一方の慶大Cは早大Cのミスを逃さず、先制トライを奪って勢いに乗る。早大Cの最初の得点は前半19分、敵陣22メートルライン付近でのラインアウトからだった。右サイドでのラインアウトから中央までパスを展開し、NO8粟飯原謙(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が突破する。そこから左右につないでLO米倉翔(スポ1=福岡・修猷館)がビックゲインで再び前に出ると、慶大Cのペナルティーを誘って素早くリスタート。最後はCTB仲山倫平(法2=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)がゴールポスト左へ飛び込んだ。7-7の同点に追いつくことができた早大Cだったが、26分に自陣での慶大Cのハイパントキックを処理することができず、またもトライを許してしまう。リードを奪われたまま、7-14で前半を終えた。

突破を図るLO小野

後半に入ると、攻勢は一気に逆転。WTB杉野駿太(政経3=東京・早大学院)のビッグゲインから慶大ディフェンスを崩しにかかると、後半3分の早大Cの先制トライまで速いパスワークでミスなく攻撃を続け、敵陣深くまで攻め入る。そのまま順調にフェーズを重ねた早大Cは、FL粟飯原がゲインを見せてLO鈴木大和(国教1=東京・早実)へパス、そしてキャリーしたLO鈴木からもう一度パスを受けたNO8粟飯原が、自らトライラインを割った。このトライで再び同点に追いついた早大は、勢いに乗って直後の5分にも追加点を挙げる。自陣10メートルライン手前からPR勝矢絋史(スポ2=長崎北陽台)が運び、そのボールをFL粟飯原が前に持ち出し、最後はパスを受けたCTB仲山が走り込み、インゴールまで見事につないだ。後半開始早々で逆転に成功した早大Cは、この後も積極的に攻撃を仕掛けて9分にWTB杉野が左ライン際にトライ。30分には敵陣に入ったところでCTB池本晴人(社1=東京・早実)がビッグゲインを見せ、抜け出したWTB小澤ジョージィ(スポ2=千葉・流経大柏)が右ライン際を駆け抜け、インゴールまで力強いランを見せた。

後半の先制トライを挙げたNO8粟飯原

前半は慶大Cのタックルにはばかられ、思うような攻撃を展開できなかった早大C。しかし後半に先制トライを奪ってからは、それぞれの持ち味を生かしたテンポの良い攻撃で流れをつかむことができた。さらにこの試合がラストとなったLO小野は「これまで選手として活動できていたことは、チームのみんな、特に僕の穴を埋めてくれていた学生スタッフの支えがあってこそ」と振り返り、仲間への感謝を語った。これからはまた違った視点からチームを支える副務・小野。来週に迫った選手権に向け、選手だけでなくスタッフを含めた部員全員が自らの役割を全うし、『荒ぶる』のために一つになる。

記事:濵嶋彩加 写真:西川龍佑(早稲田スポーツ新聞会)