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Beat Up

2024

春季大会 法政大学戦/展望記

大学ラグビーの春シーズンもいよいよ終盤に差し掛かり、早大は春季大会第4節に挑む。迎え撃つのは法大、昨年の大学選手権では54-12と力の差を見せつけた。今回の対戦ではさらなる圧倒劇を演出しチームの進化を示すとともに、3連勝を挙げているチームの勢いに拍車をかけていきたい。春季大会全勝に向けてラストスパートをかける。
前節では宿敵である明大との戦いを制した早大。春季大会での早明戦勝利は11年ぶりと、チームの調子の良さを示している。試合は早大がセットプレーとディフェンスで終始優位に立つ展開。明大伝統の強力フォワードと縦突破を見事抑え込んでの勝利となった。春に向けて重点的に立て直しを図ってきたスクラムとディフェンスが大学トップクラスのチームに通用することを見せつけるゲームとなった。

セットプレーで大きく貢献したPR杉本

セットプレーの安定に大きく貢献したのはPR杉本安伊朗(スポ2=東京・國學院久我山)。2年生ながらHO佐藤健次主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)とPR亀山昇太郎(スポ4=茨城・茗溪学園)とともに、前列でスクラムにおける大きな役割を担っている。昨シーズンは明大のスクラムに苦戦を強いられていた早大だったが、前節では何度もペナルティーを奪い試合の流れを作った。さらに杉本はフィールドプレーでも存在感を発揮。後半には持ち前のワークレートとボールキャリーの強さで、ゴール前のチャンスフェーズからテンポ良く走り込みトライを挙げている。法大戦でも様々な場面での活躍に期待ができる。
また早大の好調なディフェンスを支えているのがFL田中勇成(教3=東京・早実)の存在だ。ここまで全試合でスタメン出場を果たしており、チームの中心選手としても存在感を放っている。運動量の高さはチームでも随一であり、グラウンドのあらゆる場所に現れては献身的にチームに尽力する。法政大戦でも早大の守備を牽引する鋭いタックルで、チームを完封勝利へ導くことも期待できるだろう。

力強くボールキャリーするFL田中勇

攻撃面ではSH細矢聖樹(スポ4=國學院栃木)のプレーに注目したい。細矢の武器はスピード。持ち前のフィットネスと高い判断力によってポイントへの到達が抜群に早く、ハイテンポでボールを展開し相手ディフェンスを崩すと、チャンスの場面ではさらにスピードチェンジを仕掛け一気にゴールに迫る。早大の堅い守りを得点力に繋げる役割を担っている。
また法大戦では細矢の速さに加えて、バックスの展開力にも期待したい。春シーズンの早大は展開力を生かして外側から突破を図る攻撃が多く見られていたが、前節は明大のプレッシャーや悪天候もあってかチームとしてなかなか展開力を発揮できなかった。早大伝統の横幅を広く使った攻撃で、次節こそは大量得点を狙いたい。

テンポ良くボールをさばくSH細矢

さらに今試合ではフレッシュな選手もメンバー入りを果たしている。スターティングメンバーには前節デビュー戦で初トライをあげたWTB田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)が入り、リザーブにはFB植木太一(人1=神奈川・関東学院六浦)が滑り込んだ。新人早明戦では貪欲な姿勢で勝利を掴み取った1年生たちの勢いはAチームにも大きな影響を与えることは間違いない。
ライバルを打ち破り絶好調で春季大会を突き進む早大。最終節に待つ帝京大に向けて、次節では内容にも注目が集まる一戦となるだろう。一方で今週は日本代表への召集により佐藤が不在となっている。主将を中心に全勝を掲げ突き進んできた早大。チームの大黒柱を欠いた状態でも『Beat Up』を体現するために、レギュラーから下級生まで一丸となって奮闘する早大に大注目だ。

記事:西川龍佑 写真:清水浬央、村上結太(早稲田スポーツ新聞会)