前節の大東文化大戦で幕を開けた関東大学春季大会。迎えた第2戦の相手は東洋大。今季も全勝を狙う早大にとっては、前節に続いて白星を重ね、さらに勢いを加速させたい一戦となる。
早大は春季大会初戦で大東大を上井草に迎え、見事に白星スタートを切った。SO服部亮太(スポ2=佐賀工)のキックを軸にエリアを掌握した早大。多くの選手が『赤黒』デビューを果たし、チーム野中の船出を印象づける。
しかし、大会初戦特有の硬さからか、自らのミスでインゴールを明け渡し、26点の失点を喫した。ゲームキャプテンを務めたFL田中勇成(教4=東京・早実)は「失点を許しすぎた。どんな相手でもディフェンスにはこだわるべき」と振り返り、今節では、昨季同様の堅牢な守備の復活が求められる。

一方、対する東洋大にとっては今試合が春季大会の初陣となる。『赤黒』の壁に果敢に挑んでくるはずだ。主将であるNo.8ステファン・ヴァハフォラウに加え、212センチの長身を誇るLOジョーン・ウーストハイゼンを軸に、セットプレーから主導権を狙ってくる展開が予想される。
さらに、今試合では下級生時代から司令塔を務める天羽進亮がSOからCTBにポジションを移し、多彩な攻撃をみせてくるはずだ。鋭いランニングスキルを持つFB坂本琥珀もリザーブに控えており、彼の存在には警戒が必要だ。

そんな早大の注目選手は、なんと言っても前節で『赤黒』デビューを果たした若き戦士、PR前田麟太朗(スポ2=神奈川・桐蔭学園)だ。持ち味であるスクラムでの安定感はもちろん、ひとたびボールを持てば、強靭なフィジカルでモスグリーンの壁を何度も粉砕し、スタンドを沸かせた。今試合ではリザーブからの登場となるが、前田が力強いキャリーでピッチを躍動する姿から目が離せない。
また、両翼を担うWTB西浦岳優(社2=東福岡)とWTB鈴木寛大(スポ3=岡山・倉敷)にも注目だ。東洋大のディフェンスを切り裂き、ピッチを縦横無尽に駆け抜けて、得点を量産してくれるだろう。
そして、今節からはU23日本代表としてオーストラリア遠征に臨んでいたCTB野中健吾主将(スポ4=東海大大阪仰星)、CTB福島秀法(スポ4=福岡・修猷館)、PR杉本安伊朗(スポ3=東京・國學院久我山)、HO清水健伸(スポ3=東京・國學院久我山)も戦列に戻る。異国の地で磨きをかけた彼らが、どのような成長を見せるのか。彼らの経験によって、より一層戦力に厚みが増すことが期待される。

連勝を手繰り寄せ、勢いに火をつけたい早大。この一戦をものにできるかどうかで秋以降に広がる景色も変わってくるはずだ。主将も戦列に復帰し、ベストメンバーに近い布陣が整った。
第1戦を上回る連携力で、多彩なアタックと鉄壁のディフェンスを披露してくれることだろう。『One Shot』を体現する早大がチャンスを確実に仕留めきり、敵地・東洋大川越グラウンドで勝利を奪い取ってみせる。
記事:大林祐太 写真:大林祐太、村上結太(早稲田スポーツ新聞会)