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One Shot

2025
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トレーニングマッチ 武蔵大学戦/観戦記

上井草グラウンドで早大CD対武蔵大の一戦が行われ、94-10と武蔵大を圧倒してみせた早大CD。前半からスクラムでペナルティーを獲得するなど優位に試合を進めた早大は前半10分に先制点を挙げる。20分にもスクラムを起点に追加点を挙げると、以降はワンサイドゲームとなった。相手のミスを見逃さないプレッシャー、多彩で正確なサインプレーでトライを量産し、前半は42-0で終えた。

続く後半、メンバーを大きく入れ替えた早大CDは立ち上がりにノーホイッスルトライを許してしまう。しかし、スクラムで流れを取り返すと前半同様のクオリティーで得点を積み重ねていき、94-10と圧倒的な力の差を見せつけて勝利した。

ラインブレイクするFL野島

試合開始とともに敵陣に攻め込む早大CD。敵陣でフェーズを重ねスペースを見つけたSO池山昂佑(商3=東京・早実)が裏へ蹴り込んでチャンスを作り出す。そのまま武蔵大陣内でプレーし続けた早大CDは前半8分センタースクラムからペナルティーを奪い、ゴール前でのラインアウトを獲得。モールからボールをBKへと回し、鋭く走り込んだFB山下恵士朗(スポ2=早稲田佐賀)が池山からパスを受け取り、トライラインへと持ち込んだ。

続く19分には右スクラムから順目へと展開。数的有利を作りだしたFL野島信太郎(教3=東海大大阪仰星)が大きくゲイン。オフロードパスをもらったFL狹間大介(スポ3=福岡)がそのまま走り切りインゴールに飛び込んだ。25分、ハーフライン付近での武蔵大ボールのラインアウトからこぼれたボールに素早く反応したのはWTB西浦岳優(社2=東福岡)。そのままディフェンスを振り切りトライを取り切った。

続く28分、相手のキックオフから力強いキャリーでLO米倉翔(スポ3=福岡・修猷館)が大きくゲイン。その後はSH平塚英一朗(法3=東京・早実)がテンポよく球を持ち出し外に展開、最後はCTB藤井雄士(社2=北海道・札幌山の手)がノーホイッスルトライを決めた。その後もセットプレーで優位に立ち続けた早大CDが33分、40分に追加のトライを挙げ前半を42-0で折り返した。

ディフェンスに仕掛けるHO杉村

続く後半、メンバーが大きく変わった早大CD。開始早々、武蔵大にゴール前でFWに押し込まれ、トライを決められてしまう。その後もペナルティーを犯し、前半の良い流れが断ち切られてしまうように思われたが、スクラムで優位に立った早大CD。連続でペナルティーを獲得し、モールを形成。そのままHO真田稜大(教4=東京・早実)がトライをあげ、再び点差を戻した。

そして5分、早大CDはブレイクダウンで武蔵大にプレッシャーをかけ、WTB髙栁壮史(創理4=東京・早大学院)がインゴールを駆け抜けた。56-5とリードを広げた。17分にゴール前のモールからそのまま武蔵大にトライを決められ失点するが、18分にすぐさまLO松澤慶(スポ2=早稲田佐賀)がゴール中央にグラウディング。

ここから、早大CDの猛攻が続く。22分にNO.8龍康之助(文構2=東京・早大学院)がゲインし、そのままLO紀伊龍二(商4=東京・早実)がトライ。28分にはNo.8佐藤一道(商1=東京・早実)が相手ボールスクラムからスティールに成功し、そのままインゴールを叩き割った。

さらに31分にWTB小澤ジョージィ(スポ4=千葉・流経大柏)、37分にマイボールスクラムからHO野口大雅(文構3=東京・早実)がトライ。

そして40分にSH渡邊晃樹(スポ2=神奈川・桐蔭学園)がトライを決め、最後はSO寺田結(スポ2=広島・尾道)が6本目のコンバージョンゴールを成功させ、試合が終了。

強い日差しが降り注ぐ炎天下の中、多くのメンバーが個々の力を発揮し、最終スコア94-10で武蔵大に大勝した。

インゴールへ走るWTB小澤(ジ)

試合の最後まで攻撃の手を緩めず、武蔵大を圧倒した早大CD。スクラムでは組み勝つシーンが多くみられ、武蔵大にプレッシャーをかけて好機を作り出すことができていた。一方、PR勝矢紘史(スポ4=長崎北陽台)は「レフリングによればどっちのボールにも成りかねないそんなシーンが多かったので完全に圧倒することはできなかった」、佐藤は「自分も含めまだまだ細部に拘りきれていないと感じた」と振り返るように、再来週の帝京戦を控える中でひとつひとつのプレーで精度を高めていく必要があるだろう。

赤黒を目指す多くの選手たちが個々の力をアピールした今試合。さらに上のカテゴリーを目指して自身を磨いていく選手たちの成長に注目していきたい。

記事:髙野凌世、吉田さとみ 写真:安藤香穂、大林祐太(早稲田スポーツ新聞会)