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2025
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【Waseda Rugby Side Story】~新人試合~

2025シーズン、5月31日に新人早慶戦が、6月28日には新人早明戦が行われた。

新人試合は、その年に早稲田ラグビーの門を叩いた1年生が ”早稲田”と”自分たちの学年”を背負って臨む、伝統的な位置づけの一戦である。代々登竜門としての意味を持ち、長年にわたって、もちろん現コーチ陣も経験し、受け継がれてきた重要な試合だ。

これまでの戦績を振り返ると、チーム野中の現4年生と現2年生は慶應義塾大戦と明治大戦のどちらとも勝利。現3年生は明治大戦こそ敗れたものの、慶應義塾大戦は40-15で勝利している。

今年の試合結果は、慶應義塾大戦は7-22、明治大戦は19-85。

近年では両試合で黒星を喫する学年は稀であり、試合を終えた1年生たちが結果に対して、不安を抱くのも無理はない。

しかし決して悲観する必要はない。

今年の1年生は派手でないが、コンタクト局面において身体を張ることができる選手が多く在籍している。地道に、愚直に、チームのために働くことができる、いわば「縁の下の力持ち」になる存在だ。

だから今の慶應義塾と明治との差が点差に出ただけ。入部して2ヶ月、3ヵ月の期間ですぐに結果は出ない。むしろ、新人試合を通じて差を測り知れたことこそが重要であり、ようやく出発地点に立ったのだと思う。

この差を縮めて相手を超える努力は簡単なものではないが、上井草で一日一日成長を求め続ければ、必ずその年の最後には結果がついてくる。

それを証明してきたのが、これまで早稲田のジャージを着て戦ってきた先輩たちだ。

この1年生の代には、「新人早慶戦と早明戦を乗り越えたからこそ、最後に笑えた」──そう悔しさを晴らして言える日が来ることを願っている。