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One Shot

2025
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トレーニングマッチ 天理大学C戦/観戦記

夏合宿も終盤に差しかかった菅平。言わずと知れた関西の好敵手・天理大とのA、B戦を翌日に控え緊張感が漂う中、早大Cと天理大との前哨戦が早大・菅平グラウンドにて行われた。

試合開始のホイッスル直後に先制点を獲得した早大Cだったが、ゴール前でのモールによるトライを許し、19-12と油断できない得点差で前半を折り返す。
続く後半も天理大のゴール前アタックに対応しきれず一時は同点に追いつかれるが、FB島田隼成(スポ2=福岡・修猷館)のトライを皮切りに戦況は動く。試合終了間際まで粘り強く攻め上げた早大Cに45-24で軍配が上がった。

ボールキャリーするFB島田

早大Cのキックオフから幕開けした今試合は、開始早々動きを見せる。前半1分、天理大の反則を誘った早大Cは一気に敵陣ゴール前へと陣地を広げる。マイボールラインアウトから順調にモールを形成するとCTB菊川迪(スポ2=兵庫・報徳学園)からSO池山昂佑(商3=東京・早実)へとリズミカルに左へ展開。島田がトライラインを駆け抜け、早大Cを勢いづける先制点を獲得した。
しかし前半9分、ハーフウェイライン付近でのマイボールスクラムから同じく左に展開すると、天理大のプレッシャーからかパスミスを犯してしまう。そのままインゴールへと運ばれ、同点へと追いつかれた。

流れを止めたい早大Cは前半12分、スクラムから立て続けにペナルティーを獲得し、意地を見せつけた。ゴール前で再びオフサイドの反則を誘うと、マイボールスクラムからボールを受けたSH渡邊晃樹(スポ2=神奈川・桐蔭学園)がそのまま中央へと飛び込み、スコアは14-7。その後は予断を許さない戦況が続く中、互いに1トライを追加し、19-12で前半終了。早大Cは1トライ差で前半を折り返した。

ボールを追うLO紀伊

後半を迎え、さらなる追加得点で点差を広げたい早大Cだったが後半4分、マイボールスクラムのイリーガルホイールから天理大のペースにのまれてしまう。ゴール前で粘り強いディフェンスを繰り広げるも、ボールはトライラインへとねじ込まれ、後半初得点を許してしまった。
さらに14分、焦りからかノックフォワードを犯し、自陣ゴール前で相手ボールスクラムという状況まで追い込まれる。

このままトライを許すわけにはいかない早大Cはさらにディフェンスを強固にし、PR山口湧太郎(スポ4=神奈川・桐蔭学園)、FL山田凜太(法3=茨城・茗渓学園)のダブルタックルで天理大のミスを誘った。波に乗った早大Cはスクラムで圧倒。池山がハイパントキックしたボールをWTB髙栁壮史(創理4=東京・早大学院)が見事にキャッチして突き進み、LO紀伊龍二(商4=東京・早実)がラインブレイク。SH宮下羚(文構2=東京・早実)の素早い球出しから島田、FL狹間大介(スポ3=福岡)と繋がれたボールは再び島田へ。インゴールへ力強く飛び込んだ。
しかし、その後天理大の追加得点を許し、スコアは24-24。一進一退のこう着状態が続いたが、均衡を破ったのは早大Cだった。後半29分、敵陣22mラインのラインアウトから左へと展開し、WTB小澤ジョージィ(スポ4=千葉・流経大柏) がゲイン。さらにCTB松本桂太(スポ1=神奈川・桐蔭学園)、髙栁、WTB山下一吹(教4=東京・早実)らのパスワークでゴール前へとボールを運び、最後はNo.8龍康之助(文構2=東京・早大学院)がトライ。
試合後には、「自分の持ち味であるスピードを活かすために、どのようなコースやタイミングでボールを受け取るかを意識していました」(龍)と振り返った。
早大Cは勢いそのままに、さらにダメ押しの2トライを獲得し、45-24と点差を広げて試合終了のホイッスルが鳴った。

仲間を鼓舞するNo.8龍

今試合のゲームコンセプトは『One Shot』。「関東大学対抗戦、全国大学選手権で活躍するために、残された時間を全力で過ごしたい」という紀伊の言葉通り、彼らが目指すものは更なる高みだ。
今年度のスローガンを掲げて挑んだ天理大との一戦では、自分たちの進むべき方向を明確にすることができただろう。菅平での17泊18日という長い夏合宿を通し、学び吸収したことをすべてぶつけてみせた早大C。この経験を上井草へと持ち帰り、さらに成長した彼らがひとつでも上のカテゴリーで迎える対抗戦、ジュニア選手権での活躍に注目が集まる。

記事:伊藤文音(早稲田スポーツ新聞会) 写真:早大ラグビー蹴球部提供