昨日の雨空から一転。曇り空の向こう側に、春に近い温度を感じた早大・上井草グラウンド。初戦の相手は中大A。清水組の船出は、昨年と同一のカードから始まった。
試合開始から何度もスクラムで圧倒した早大A。前半6分、早大BK陣の華麗なプレーが続き、WTB西浦岳優(社3=東福岡)が先制。その後もペナルティーを獲得し、流れから得点につなげた。40-0と中大Aを大きくリードして前半を折り返す。迎えた後半は、メンバーを大きく入れ替えスタート後半始まって早々に中大Aに得点を許したが、その後もトライを重ねた早大Aがリードを保ち、62-7でノーサイド。白星でシーズンをスタートした。

試合開始早々、スクラムが組まれる。ここで早大Aが圧倒的な強さをみせる。前半6分、中大Aのペナルティーをきっかけに、早大に得点チャンスが訪れる。SO田中大斗(教3=東京・早実)のキックパスからFB植木太一(人3=神奈川・関東学院六浦)が攻撃の起点を作ると、素早いボール捌きから西浦がゴールラインに飛び込み、先制に成功した。
13分、スクラムで優勢に立ち、西浦、No.8松沼寛治(スポ4=東海大大阪仰星)、田中大でボールを回し、最後はCTB島田隼成(スポ3=福岡・修猷館)がグラウディングした。田中大のコンバージョンキックも決まり、12-0。
続く19分、中大Aに自陣トライライン間際まで攻め込まれるも、早大Aのディフェンスが冴え渡り、決定的なピンチを凌ぎきった。
21分、HO清水健伸主将(スポ4=東京・國學院久我山)のショートパスからFL久我真之介(文構3=東京・早実)がゲイン。早い球捌きからボールをスムーズに繋げていった。最後は松沼がゴールラインを駆け抜けた。
その後も幾度となく中大Aも攻めるが早大Aのディフェンス力で相手の得点を許さない。そして、前半も終盤に差し掛かった32分に田中大、35分に西浦がトライを決め、中大Aとの点差を一気に広げていく。
43分、LO米倉翔(スポ4=福岡・修猷館)が中大Aボールをもぎ取り、田中大、久我とボールを繋げ、清水がゴールラインを叩き割った。40-0で前半を折り返す。

続く後半、メンバーを大きく入れ替え挑んだ早大A。中大Bにペナルティーを与え、8分にはついにインゴールを明け渡してしまった。
その後は両者ともに攻め切ることができず攻撃が停滞。19分、再び試合を動かしたのは早大Aだった。FL山田凜太(法4=茨城・茗渓学園)がトライを決め、キックも成功し47-7とした。
26分には島田、今試合が対外試合初出場となったCTB名取凛之輔(スポ2=大阪桐蔭)が華麗なオフロードパスでチャンスを作り出す。27分、早大Aは敵陣左サイドでのラインアウトからモールで押し込み、HO田中健心(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が、そして34分には同じくモールでLO原田恒耀(スポ4=福岡・修猷館)がトライラインにねじ込んだ。
早大Aは勢いそのままに、37分にはWTB小貫壮太(教4=東京・早大学院)がグラウンドを駆け抜け山田にパス。最後は島田がトライラインを走り切りスコアは62-7。
終盤に差し掛かり、早大Aは得点を量産し、一気に中大Aを突き放した。39分には、FB小野晏瑚(スポ2=徳島・城東)の好ディフェンスもみられ、中大Aのアタックの機会を阻む。最後は島田がボールを蹴り出し、62-7のスコアでノーサイド。早大Aは今年度の初戦を白星で飾った。

試合全体を通してリードする形で進み、勝利を勝ち取った今試合。スコアをわずか7点に留めた点は、ディフェンス面における大きな収穫だ。昨年『赤黒』を背負って戦い豊富な実戦経験を積んだ選手たちの安定感、加えてまだA戦での経験が少ないながらもこれから新体制を支えていく選手たちの躍動が随所で見られた。
しかし、チャンスの場面でのハンドリングエラーなど、早大ラグビーの大きな強みであるテンポの早いアタックへつなげることができなかったように、悔やまれるミスが多く、今後の修正点が見つかったことも事実である。
今年度のチームスローガン『RISE OVER』に込められている意味の通り、一歩でも高みを目指し、常に上昇し続けていく早大にとって、確かな一歩目になったのではないか。まずは優勝に向け、清水組は一つひとつ立ちはだかる壁を乗り越えていく。その先には確かな手応えとともに悲願の『荒ぶる』がみえてくるであろう。
記事:吉田さとみ 写真:伊藤文音、飯塚咲(早稲田スポーツ新聞会)
