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Beat Up

2024

白鷗大学戦/観戦記

寒空の下、上井草グラウンドで早大Dは2022年最終戦となる、白鷗大戦に挑んだ。前半は、グラウンドを左右に大きく使う展開ラグビーから7トライと相手を翻弄。前半を43-0で折り返した。後半はトライを奪われるものの、交代選手の活躍もあり、74-5と大勝。最終戦をよい形で締めくくった。

キックオフ直後から、早大Dは速いテンポでフェーズを重ねる。前半4分、SH桝谷連太郎(スポ2=東京・本郷)の素早い持ち出しからWTB高栁壮史(基理1=東京・早大学院)が巧みなクロスでパスを受け取り、先制トライを挙げた。その後も積極的なパス回しから早大の猛攻が続く。

10分にはCTB田尻遥也(文2=埼玉・早大本庄)が敵ディフェンスのギャップを突いてトライ。16分には再び高柳が右大外でボールを受け、華麗なスワーブから60メートルの独走トライを決めた。ディフェンス面では、SO仲山倫平(法1=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)の刺さるタックルが目立ち、敵の攻撃をうまく防ぐ。その後も4トライを取り、43-0で前半を終えた。

独走トライを挙げるWTB高栁

後半は開始早々、敵のキックをSO黒川和音(人1=茨城・茗渓学園)がチャージし、こぼれ球を拾った田尻がトライ。その後もグランドをワイドに使いながらゲインするも、細かな連携ミスからペナルティを取られ、中々得点を取ることができない。

膠着状態が打開されたのは17分、WTB鈴木陽結(政経3=東京・早大学院)が持ち前のスピードを活かしたトライを奪う。しかし20分、右サイドからラインアウトモールで押し込まれる。白鷗大に得点を許し、55-5。そこで相手ペースになりかけるが、FWを中心に立て直した。25分、連続攻撃から最後はロック玉川皇一(創理1=東京・青山学院)がフィニッシュ。その後も2トライを追加し、74-5でノーサイドとなった。

スピードあるランでトライを挙げたWTB鈴木陽

今試合では序盤から展開ラグビーでトライを量産。細かなミスはあったものの、チャレンジし続ける姿勢が随所に見えた。ゲームキャプテンを務めたCTB鳥海雄図(教3=東京・早実)は、「タテに圧力をかけるのか、ヨコに展開するのかという使い分け、判断の部分がうまくできたところがあったのでよかった」と試合を振り返る。今年の当カテゴリーの試合は最後となったが、シーズンはまだ終わっていない。日本一に向けて選手たちの挑戦は続く。

文=阿部健 写真=谷口花・山田彩愛(早稲田スポーツ新聞会)