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早慶戦の一日

早慶戦の一日


54-21と3年ぶりに勝利を収めた早慶戦。今回はHP委員が緊迫感みなぎる前日の練習から試合に至るまでの選手の様子をお伝えします。

11月22日
14:00

試合開始時刻に合わせて練習開始。早慶戦の前は一年生がグラウンドや寮の周りの落ち葉をきれいに掃除するのがワセダの伝統。この日のグラウンドはいつにも増してきれいに整備される。

まずは中心に集まって試合メンバーからの決意表明。「試合に出られない奴の分まで」。「応援お願いします」。1番から順番にそれぞれの決意を述べる。うっすらと涙を浮かべる選手の姿も。締めはもちろん主将と監督。

左京主将
「どこよりも勝ちに飢えているのは俺等だ。俺等にもう悔し涙はいらない。明日は絶対に勝ってさらにステップアップしよう」

清宮監督
「明日必要なのは試合に出る奴だけの力じゃないぞ。部員みんなの力だ。今回は寄せ書きも全員で1枚の紙にしよう」

練習は試合メンバーによるサインプレー等の最終確認。試合外メンバーはグラウンドの外でそれを見つめる。
そして最後は宿敵・慶大のタイガージャージーをつけたダミーを使ってのタックル。例年とはやり方が異なるとはいえやはりこの儀式は欠かせない。

この日は新聞記者、テレビ局など報道陣が殺到。左京主将、清宮監督は取材攻勢に遭う。この後試合メンバーによるミーティング、ジャージ授与式で1日が終了。

11月23日
8:00

試合メンバーはいつもより少し遅めに起床。各自食堂で朝食を取る。気になるメニューはさまざまな地方から選手が集まっているため関東風、関西風2種類のうどん。しょうゆ、きなこ、さとうじょうゆ3種類のもち。ウインナ―、卵焼き、ご飯、そしてフルーツ。試合当日の朝食は「普段よりも豪華」(左京主将)です。

テレビを見る者、夢で見た試合の様子を語る者、サインの確認をする者。食事をする選手たちはリラックスムード。そして大いに盛り上がったのがテレビの占い。運勢のよい選手は「今日はいける」と大喜び。逆にちょっと落ちこむ選手も…。ちなみに左京主将の運勢は下から4番目。しかし「周りに頼ればうまくいく」とのこと。これを見た主将は一言、「今日はみんなに任せた」。
ちなみに試合で大活躍を見せたSO大田尾竜彦はいろいろ試合のことを考えてなかなか眠れなかったとか。選手たちは新聞にももちろん目を通す。ここで目に留まったのが某スポーツ紙に掲載された「試合後彼(清宮監督)の肩を叩いてなぐさめてあげたいですね」という慶大・上田監督のコメント。これを見て選手たちの闘志に火が付いたのは言うまでもない。

9:15
寮の中庭にてメンバーで体操。円になりみんなでボールを回す。「今日はノックオンしそうだな」と弱気の選手も。この後は風呂に入ったりテレビを見たりと思い思いの時間を過ごす。
10:30
東伏見駅からバスに乗り、秩父宮に出発。このバス、実は本庄のセミナーハウスのもの。全身エンジで目立つため道行く人にはかなりの注目を浴びる。バスの中はいたって静か。音楽を聴き集中する者、雑誌を読む者、ぼんやり外を眺める者。過ごし方は様々だが、緊張感が次第に高まる。
11:45
道路が混んでいたため予定より少し遅れての到着。秩父宮には早くも多くの人が詰め掛け、試合開始を今や遅しと待ち受ける。選手はロッカールームへ。テーピング、グラウンドの様子見などを行う。ロッカールームには前日全員で書いた寄せ書きが張り出されチームはひとつに。
13:00
後藤コーチの指揮の下ついにアップ開始。物静かな慶大とは対称的に大きな声が飛び交う。鋭く突き刺さるような目つき。その姿はまさに『荒ぶるワセダ』。激しいアップでテンションは最高潮に達していく。

試合15分前にロッカールームに戻ると清宮監督中心に最後の確認。そして部屋を暗くし全員で部歌『北風』を絶唱。いよいよグラウンドに飛び出す。この時点で選手たちの目にはうっすらと光るものが。こうして選手たちは最高の状態で試合に臨んだ。