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2024
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追悼 奥克彦様

 弊部OB奥克彦氏(45)がイラク・ティクリートにて急逝されました。ここに謹んでお知らせ致します。
 奥氏が急逝されたのは、11月29日の午後5時頃(日本時間同午後11時)在イギリス日本大使館参事官でイラクの復興支援業務に従事中に襲撃を受けて死亡したとの外電です。
 奥氏は早稲田大学卒業後、オックスフォード大学にも留学、1981年に外務省入省、この4月に在イギリス大使館勤務のままイラクの復興支援業務のため長期出張しておられました。
 弊部がオックスフォード・ケンブリッジ大学との対戦のためにイギリスを訪れる度に、ご多忙中にも関わらず現地でのコーディネートにご協力頂きました。
 現地では早稲田大学と各大学チーム、ひいては日本とイギリスがラグビーを通じて相互の理解を深めるための架け橋となられ、まさに官民の双方でご活躍されました。
 2002年9月の上井草グラウンドの開設記念オックスフォード戦では、休暇帰国中であった奥氏も「両チーム」に声援を送られていた姿が今も目に浮かびます。
 私と奥さんとは学生時代からの付き合いで、特に私が監督に就任してからは、公私に渡ってお付き合いをしていただきました。私にとって奥さんは良き先輩であり、兄貴分であり、ブレーンであり、最も尊敬する熱い男でした。色々なことを相談していましたが、最も思い出に残ることは昨年のスローガン・『ULTIMATE CRUSH』を一緒に創ったことです。英国のホテルで、新年度のスローガンについて相談をし、私のイメージに対して命名してくださったのが奥さんでした。
 外交官になるという自らの夢の実現のためにワセダラグビーでの活躍をあきらめざるを得なかった奥さん。
奥さんが命名した『ULTIMATE CRUSH』には、ワセダラグビーに永遠に受け継がれる言葉になりましたよ。

今シーズンも『ULTIMATE CRUSH』することを誓います。

ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

監督 清宮克幸