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Beat Up

2024

YCACセブンズ 桜とともにワセダ散る…

 ワセダは負けてはいけないんです―。春の風物詩・YCACセブンズ。全力、必勝を誓った『赤黒』・ワセダは、舞い散り始めた桜のごとく、虚しく、儚く、力なく敗れ去った。

 初戦の相手は、NZのスゴ腕外国人ふたりを擁する(セブンでもかなりの実績を誇っているとか…)栗田工業。序盤こそ意図どおりの崩しを見せ、若野祥大が幸先よく(思い切りもよく)先制トライを挙げたものの、その後は時間の経過とともに完全に失速。余った状態での痛恨のインターセプト&外国人に真正面から飛ばされ続け、あっけなく大男たちにひれ伏した。「相手うんぬんより、ワセダのデキが悪すぎでした…」

 あまりの不甲斐なさに再度ワセダとしてやるべきことを確認。超反省を経て迎えたコンソレーション1回戦の相手は、これまた外国人選手3人を前面に押し出す大東大。この試合の焦点もただひとつ、外国人対ワセダちびっこ軍団だった。

 試合はキックオフからいきなりその外国人選手3人に切り返され、2トライを許したものの、中盤からは松田純平の激熱タックルを軸に反撃開始(昨年も大東戦であのフィリピーネをシャットアウト!ザ・外国人キラーです)。大野雄也、安部智行の果敢な仕掛けに、若野の野性的な走りで、壮絶な打撃戦に持ち込んだ。

 前半2本、後半はそれぞれ1本ずつ取り合い、決着は昨年に続きサドンデス(1分の休憩を挟み、先に得点した方が勝ち)。それまでの14分同様、粘って、這いつくばって、隙を突いて切り返す…。そんな美しすぎるシナリオも、逆に大外をあっさり外国人に攻略され、2分も持たず、勝利は手元から逃げていった。「我慢比べにワセダが負けてはいけない…」(キャプテン・三井大祐)

 7-33、19-24。誇り高き『赤黒』を身にまとっての屈辱的な連敗。「悔しい…。この気持ちを忘れてはいけない」(茂木)、「動けてはいたけど…。練習を積んで、次は必ずリベンジする」(久木元監督)…。幸いにして残された雪辱の舞台は、5月6日・東日本大学セブンズ(於:秩父宮)。ジャパン、『S組』(4月終わりには試合も解禁です)、ケガ人…。積もり積もったそんなものも、『赤黒』には一切関係なし。いついかなる状況でも、ワセダは負けてはいけないんです―


1回戦:栗田工業7-33(前半7-19、後半0-14)

先発メンバー:若野祥大(4年)、田中勝悟(4年)、覺來弦(3年)、茂木隼人(4年)、三井大祐(4年)、安部智行(3年)、柿本義典(3年)

交替:巴山儀彦(4年)→田中(後半0分)、槻木亮太(3年)→覺來(前半6分)

得点者:若野1T、三井1G

コンソレーション:大東大19-24(前半12-12、後半7-7、サドンデス0-5)

先発メンバー:若野、田中、松田純平(3年)、茂木、三井、安部、大野雄也(3年)

交替:槻木→田中(後半5分)、覺來→若野(後半6分)

得点者:若野1T、安部1T、田中1T、三井2G