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2026
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トレーニングマッチ 東海大学BC戦/観戦記

梅雨入り前の過ごしやすい晴天の中、早大BCが迎える相手は緑のジャージーを身に纏った東海大BCであった。先制得点を相手に与え、いきなり不利な状況に立たされた早大BC。必死のディフェンスも及ばず、留学生のパワフルなランスキルに圧倒され、差は開いていく一方であった。それでも38分には、FB佐藤世那(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が渾身のグラウンディングに成功。早大BCは悪い流れを断ち切り、なんとか7-31で試合を折り返した。
しかし後半に入っても、東海大BCは決して手を緩めない。上手く攻めることができない早大BCは、立て続けに2トライを奪われた。終盤にCTB吉廻温真(スポ1=早稲⽥佐賀)やFB髙野恵次郎(スポ1=福岡・⼩倉)の得点で追い上げるも、前半の差は埋まらず、21-45と大敗した。

カウンターを仕掛けるFB髙野

試合は早大BCのミスから始まった。キックオフとともに素早い出足でプレッシャーをかけにいくも、その過程でノックフォワードをしてしまう。そこから、東海大BCの好キックで自陣侵入を許し、そのまま先制得点を与えてしまった。これを機に主導権を東海大BCに握られ、苦しい時間が続く。8分にターンオーバーされ、攻撃のチャンスを失うと、留学生の圧倒的な個人技でライン際を独走される。これが東海大BCのトライに繋がった。
これ以上の失点を避けたい早大BCはスティールや間一髪のトライセービングなど、ゴール前で粘り強いディフェンスを見せる。それでも東海大BCの猛攻は防ぎきれず、徐々に差が広がっていった。ようやく光が見え始めたのは、38分。CTB松本桂太(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のゲインを含むアグレッシブなアタックが功を奏し、相手からペナルティを獲得。ラインアウトモールをずらして組み、アドバンテージを奪う。その勢いに乗った佐藤がバックドアでボールを受け取ると、最後は意地で体を伸ばしてグラウンディングに成功。コンバージョンキックも決まり、早大BCは息を吹き返す。その後1トライを奪われるも、なんとか7-31で前半を終えた。

ディフェンスを翻弄するCTB松本

メンバーを一新して、後半に臨んだ早大BC。前半の差を少しでも縮めたいところであったが、東海大BCは決してそれを許さない。5分に、相手の安定感のあるラインアウトモールに屈し、後半最初の得点を許した早大BC。必死に攻撃し、トライラインまで迫ったとしても、些細なミスで一気に自陣まで押し戻される困難な局面。防戦一方の早大BCは徐々に勢いを落としていった。
しかし、ここで終わらない。この悪い雰囲気を打破したのは、新進気鋭の1年生らであった。28分に、相手ボールスクラムからペナルティを奪い、FWがチャンスを持ってくる。すると、吉廻の力強いランがトライに繋がり、チームを盛り上げた。その後も、何度ミスをしても諦めずに攻め続ける早大BC。やがてCTB東佑太(スポ1=東海⼤⼤阪仰星)の鋭い走り込みで、敵陣奥深くに侵入した。仕上げは、髙野が素早い判断でタップキックをし、トライラインを割る。SO古瀬莊(スポ2=静岡聖光学園)もコンバージョンキックをしっかりと成功させ、今試合のキックはSO寺田結(スポ3=広島・尾道)と合わせてパーフェクトとなった。終盤にかけて立て直しを見せた早大BCであったが、最終的なスコアは21-45と東海大BCに完敗した。

鋭いヒットをみせるCTB東

今シーズンの全試合の中でも、一段と悔しい結果を味わった早大BC。留学生を含む東海大BCのスピードとパワーを兼ね備えた猛攻を食い止めることができなかった。それでも、東は「自分のアシストの部分でトライに繋がったのは、すごく自信になった」と振り返る。さらに、東だけでなく吉廻、髙野ら1年生のプレーは直接得点に繋がり、チームに活気を与えた。今試合で苦い敗北を味わった早大BCであったが、未来は明るい。

記事:池田健晟 写真:飯塚咲(早稲田スポーツ新聞会)