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おかえりなさいU20日本代表! 有田隆平が見てきた世界

 6月24日、およそ一ヶ月に渡る遠征を終え、U20日本代表メンバー6人が無事ワセダに帰還。しばしの休養後チームにも合流し、トレーニングを再開しました。週末29日には、全部員の前で報告会が行われましたが、そのなかなから代表してフッカー・有田隆平に大会を振り返ってもらいました。現地でも賞賛された男が語る、世界との差、日本の未来、これからの自分…

 


初開催IRBジュニアワールドチャンピオンシップ


 対戦したフランス、ウェールズをはじめ、強豪国はプロ選手がほとんどということもあり、試合のなかでの駆け引き、勝負どころでの集中力が全然違いました。一番差があったのは、この部分、経験だったと思います。特にフランスのSHとCTBはフル代表で、先のシックスネーションズにも出場していた選手。日本が3人がかりでタックルしても、オフロードでつながトライを取られるなど、かなりやられてしまいました。優勝したニュージーランドなどは、もうチームとしてすごすぎて、誰がすごいのか分からないくらいのレベル。衝撃的でした


第一戦・対フランス(17-53)


 3つのトライのうち2つがモール。これはフランス相手にも十分通用したと思いますけど、タックルミスで相手に簡単につながれてしまいました。相手を倒すことができずにオフロードでやられる。一言で表せば、そういった試合でした


第二戦・対ウェールズ(10-33)


 プロ選手、すごい選手がたくさんいるなか、一戦目よりタックルにはいけていたと思いますし、実際相手も日本の低さを嫌がっていて、これはいけるという感じだったんですけど…。自分たちのミスからいかれて、最終的にはこの点差になってしまいました。後半はしっかり修正して、いい感じの勝負ができていたので、もったいなかったです


 第三戦・対イタリア(20-24)


 イタリア戦は大会前からの最大ターゲットでした。ここに勝って9位を目指そうと。3試合目ということもあり、みんな大会にも慣れ、ゲームプランもよく、PGで有効に点数を重ねて、いい形でやれていたんですけど、自陣でのペナルティから逆にPGを返されたり、敵陣でのミスからやられたり、さきほど言った集中力の差が出てしまったんだと思います…。終盤まで勝っていて、日本のペースではあったんですけど、僕のシンビンで逆転PGを入れられ、その後14人の状態でトライを取られて…。僕のシンビンから崩れてしまい、申し訳なかったです


第四戦(13-16位決定戦)・対トンガ(5-17)


 最大ターゲットであったイタリア戦の負けから、とにかく気持ちを切り替えていこうとみんなで話してました。トンガは他の国と比べて、パワーに頼るスタイル。しかも相手がしっかり耐えたらすぐ諦めるようなチームだったんですけど、日本はその我慢ができず、身体能力にやられてしまいました。これももったいない試合でした


第五戦(15-16位決定戦)・対アメリカ(44-8)


 もしこの試合に負けてしまったら、最下位で下のグループへ降格。たとえそうなっても、来年は開催国枠で出られるかもしれないけど、さすがにそれはまずい、絶対に勝とうって感じでした。アメリカはビデオで見たら、格下ということはないですけど、それまでの相手とは少し違う感じで、タックルもディフェンスシステムも整備はされてなく、アタックにもこれといった特徴がなかったので、とにかく自分たちらしい戦いができればと。最後の試合で自分たちの形で勝つことができて、よかったと思います


世界との差、日本が進むべき道


 体つきはどうにもならない部分もあるので、それ以外のところだと思います。例えば、とりきるべきところでのスクラム、勝負どころでの相手のスクラムは本当に強かったです。そういう場面場面で、強豪国はしっかりと意思統一されていた。これは本当にすごいと思いました。中盤での比較的どうでもいいようなスクラムでは何もやってこないのに、大事なところ、チャンスでの日本ボールでは一気に回されて取られたり…。日本が世界を相手に戦うためには、こういった部分。どこのエリアでもやるべきこと、こうなったらこうするのセオリーというか、みんなの考えを統一できるようにならないといけないです。最初はみんな一緒なんですけど、何かあったときにバラバラになるのではなくて、その局面その局面で、こうだとみんなが同じことを思って、焦らずに戦える。この大会ではそういうところでまとまりきれなかったのかなと…。それができるようになるには、もっとこのチームでの合宿なり、試合数が必要だと思います。薫田さんもそうおっしゃってました。薫田さんは、ラグビーをよく知っている方、どんなときでも冷静で、色々な引き出しを持っている方でした


世界のスクラム


 スクラムに関しては…、もっとヒットが強烈で重いのかと思ってたんですけど、それよりもその後の押しがすごかったです。ヒットなどのスピードでは勝負できるんですけど、ボールインした後の押しが強い。そこでやられてしまったと思います。自分が強くなって帰ってこれたかは…、分かりません


ワセダvs世界


 (中田)英里は全試合スタメン出場。ラインアウトで相手にプレッシャーをかけたり、完全にFWの中心選手でした。


 山中は…、何であまり出られなかったんでしょう? 最初の試合はスタメンでしたけど、残りはほとんどリザーブでした。(中濱)寛造もスタメンが多かったですけど、メンバー外の試合もあって、坂井もスタメンだったり、リザーブだったり。ワセダの中心選手がずっと出続けることができなかったのは、少し残念でした


 井口は、ケガで最後の試合には出られなかったですけど、それまではすべてスタメンフル出場。かなり安定していましたし、うまかったです。BKのなかでは一番世界に通用していたというか、フランス、ウェールズ相手にも全然負けてなかったと思います


これからの自分


 やっぱりもっとチャンス、ピンチに顔を出せる、そこにいられるプレーヤーになっていきたいと思いました。勝負どころでトライを取る、しっかりとサポートする。トライをとらないと、やはり勝つことはできませんから。それがしっかりとできる選手を目指します!