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2024
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対中大 崖っぷち、グラウンドに架かった大きな虹


 「関東戦では豊田たちに申し訳ない入りを強いてしまって、すごく悔やんでいます。ここでしっかり立て直せるかどうか。僕たちにとって、今日は真価の問われる試合なんだって…」(ゲームキャプテン・小塩康祐)。崖っぷち、ここで負けたら未来はない。仕留め、攻守の切り替え、ポジティブチェンジ。単なるミッドウィークゲームでは片付けられない超重要な一戦で、『豊田組』セカンドチームは、ひとつのカベを乗り越えた。
 忘れられない8月17日・屈辱の関東戦は、なかなかのグッドゲーム(4試合でもっともおもしろかった?)。特に前半は見応え十分の白熱の攻防。しかし、取りきれず5-7で迎えた後半、ファーストでゲームに入りきれずに失点すると、15分には痛恨のディフェンスミス(直前超ナイスタックル!と思いきやペナルティ…。そのラインアウトが起点)。さすがにガックリきたのか、フィールドの空気を最後まで変えることができなかった。
 そんなゲームから中3日で迎えたミソギの一番は、前半こそ中大のなかなか崩れぬディフェンス(意識の高さ、素晴らしかったです)に苦心したものの、いくつかの修正を施し臨んだ後半一気に爆発。関東戦の敗因のひとつ・入りを激しく、強いプレーで制すると、堰を切ったかのようにグッドプレーを連発した。
 そのキッカケとなったのが、核として前に出続けたのが、待望の?スターター『13番』坂井克行。ボールを持てば、ほぼ100%ゲイン。とにかくガムシャラに前へ。「あいつはやっぱり積んでるエンジンが違うぜ」。部内での愛称は『セルシオ』。吹っ切れたか。仲間も感嘆の声を上げる突進は、停滞しかけたチームに勢いをもたらした。実は…上述の対関東ディフェンスミスの張本人が坂井克行(もちろんすべてではありませんが)。「関東戦でのあのプレーは裕司さんにしっかりと怒られました…。今日は絶対にCTB間は抜かれないようにって。CTBとしての久々の80分、気持ちよかったです」。U20、そして夏関東。悔しさがその人を変えていく。いいぞ、セルシオ!これからもディフェンスを磨きつつ、「らしさ」でガンガン走ってくれ!!
 試合後、ザザーッとひと雨来て、さらにホッと一息ついた頃、グラウンドには大きく美しい虹が掛かっていた。そこにいる誰しもの心を奪う鮮やかな上昇曲線。これは『豊田組』に舞い降りた吉兆に違いない。ワセダB勝負の夏、次のウィークエンドこそ快晴で!


<崖っぷち!3日間でチームを立て直したゲームキャプテン・小塩康祐>
「関東戦に負けてしまった要因は、取りきれなかったことと、敵陣でターンオーバーされたときのディフェンスがうまくできなかったこと。接点は勝っていたと思いますし、スクラム、ラインアウトも制圧していた。けど、後半の入りで取られて落ち込んで、ズルズル80分過ぎてしまった。豊田たちAチームのメンバーに申し訳ない入りを強いてしまって、すごく悔やんでいます…。もうあの負けは戻ってこないので、まだ機会が必ずあると思うので、そのときは絶対に関東を倒します。今日の試合は取りきるべきところはクリアできましたけど、ターンオーバーされた後のディフェンスは、練習のままいかれてしまった感じです。Aチームは練習からできているんですけど、Bはできていない。それがそのまま出てしまいました。修正しないといけないです。とはいえ、牛房、坂井、内山ら若いBKが思い切ってやってくれてよかったと思います。関東のときはちょっと萎縮している感じでしたけど。あの負け、そして今日をキッカケに変われるというか、変わっていかないとマズイです。Bが立ち直れるか、ここがすごく大事だと思ってました。Aも春に慶應に負けたけど、すぐ次の試合で明治を倒して立て直した。そういうところで結果を出せるのがA。僕たちにとっても夏の一発目で関東に負けて、今日は真価の問われる試合でした。もう点数を取りまってやろうと。アタック重視のつもりで戦って、後半引き離せてよかったです。入りもうまくできましたし。関東戦もこの形の予定だったんですけど…。次の帝京もFWがウリのチームでタイトなゲームになると思いますけど、一貴、中村のふたりをフル活用して、後半BKで引き離していきたいです。それがBの強みでもあるので。僕たちは赤黒を目指しているので、いいチームという表現はおかしいかもしれないですけど、最近しっかりまとまれてきていると思います。4年生が引っ張ってくれてありがたいです。中竹さんも僕たちを信頼してくれていますし、いい状態です。感謝しています」


<アタック全開! 爆発的な走りを連発したCTB坂井克行>
「関東戦は最後のところで取りきれず、ああいう形で負けてしまいましたけど、今日はその課題を克服できた試合だと思います。BKのみんなで掲げたテーマも仕留め。練習からその部分を意識してやってきましたし、今日は点数を取れてよかったです。前半は相手のディフェンスがすごくよくて、強いところに正直に突っ込んでしまっていたんですけど、後半は早めにもらうように変えてテンポがでて、トライが取れたんだと思います。そんなに強いプレーでしたか?(笑)。今日は久々のCTBでアタックは自分でもよかったと思いますけど、個人的にはディフェンスに課題が残ったので、そこを追求していかないといけないなと。けどCTB、気持ちよかったです。自分からどんどん要求できますし、やっぱりWTBよりたくさんボールをもらえるので。関東戦のあのディフェンスミスについては、裕司さんにもしっかりと怒られました…。CTB間は絶対に抜かれてはいけない。今日はすごく意識しました。僕の目標は赤黒の13番を勝ち取って、偉大な先輩の後を継ぐこと。この集中できる夏合宿期間が勝負だと思うので、精一杯がんばります」


<法大との合同練は収穫アリアリ?>
 21日の午前中にはAチームが法大との合同練習を敢行。ユニット(FWはもちろんスクラム!)、アタック&ディフェンス、ミニゲームと、激しく体をぶつけ合った。最後は若干集中力に課題が残ったものの、アタック&ディフェンスではパパパパーンとトライを量産するなど、帝京戦3日前としてはまずまず。「課題も見えながら、自分たちのやりたい形が少しずつ見えてきて、いい練習ができたと思います」(主将・豊田将万)。