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2024
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サントリー練 素晴らしき3時間 府中の夜のスクラム天国

 はじめの一歩はやっぱりここから!我等がボスは外せない! 10月22日、『豊田組』トップリーグ武者修行第一弾・サントリー練。胸を借りる…だけではなく、あくまで勝負。選ばれしAメンバー+αは、気合いで府中に乗り込んだ。


 15時半、嵐の前の静けさを30分ほど過ごし、緊張のLive Scrumがスタート(BKはHandling、DF Drill、Phase)。「ワセダ、行くぞ!」「ヒット1・2・3・4・5!」。スクラム天国・サントリーはさすがに強い。これまでにない威圧感。けど、ワセダも必死に喰らいつき、何とか応戦。ターンオーバーされたり、いい形でボールが出たり、紆余曲折、喜怒哀楽、何もかもがいい経験。あまりの刺激に、予定の30分が経った頃、ワセダの方から泣きの10分(2セット)。本当に感謝です、サントリー。最後はグッドイメージに辿り着き、45分の真剣勝負は幕を閉じた。


 白熱のUnitのあとは、コンタクト、様々に形を変えてのBreakdown Drill。「ワセダ、しっかり立ってプレーしろ!」「ゲームシチュエーション!」「入るところが違う!」。次々飛んでくる清宮監督からの檄。有田隆平いきなりのスーパージャッカル(2人のスイープを物ともせず!)、宮澤正利、畠山への膝下タックル(一歩も下がらず!)と、随所にいい面も見られたものの、ここでは力の差を痛感させられた。「ひとつひとつのブレイクダウンはサントリーさんが上手でした。そこは本当に勉強になったので、見習って、研究して、なぜそうなるのか、ワセダはどうすればいいのか、そこをしっかり認識できるように。サントリーさんはブレイクダウンに懸ける意識が全然違いましたから」(主将・豊田将万)…。


 そして、最後は次々に起点を変えてのAT&DF。ここでもやっぱりサントリーのブレイクダウンは相当強烈。学生相手とはまったく異なる球の出に四苦八苦。あのしつこさハンパない。1つ1つのパンチが違う。でも…、そこを乗り越えれば結構な確率でグッドトライ。いいシーンもたくさんあった。方向性の正しさは認識できた。「スピードがあって何本もトライを取られてしまいましたよ」(清宮監督)。やはりワセダらしさを体現するには、接点第一! もっともっとサントリーのレベルに近づきたい!


 熱を帯びた練習は3時間を越え(サントリーでもなかなかないとか…)、ふと気づけば辺りは真っ暗。「今日は本当にありがとうございました。サントリーさんも既に2敗して、苦しいかとは思いますが…」(主将・豊田将万)、「ほっといてくれ!お前が言うな!笑」(清宮監督)。激しさの後、最後は笑い。やっぱりサントリー練は素晴らしい。他にはない刺激に満ちていた。清宮監督、そしてサントリーの皆様、本当にありがとうございました。メンバー決定を翌日に控え、週で最もギラギラしているサントリーと肌を合わせられたことは、この上ない経験です。


 …全体解散後、プロップだけ集るいつもの光景… 瀧澤・有田・橋本vs前田・青木・畠山、夢の3対3。立会い人・プロフェッサー長谷川慎様。素敵すぎ、府中の夜のスクラム天国―


<やっぱりボス!練習後、学生たちにエールを送るサントリー清宮監督>
「スピードがあって何本もトライを取られてしまいましたよ。BKはもちろん、みんないいね。スクラムに関しては…、まぁ学生たちにとってはいい経験でしょう。そしてコンタクトもやっぱりワセダはワセダ。サントリーのみんなもそこは分かってるからね(笑)。でも途中はちょっと元気がなかったかな。これからシーズンが深まっていくけれど、あまり細かいことを気にせず、大きな視野でワセダラグビーを完成させて、チャンピオンになって欲しい。細かいところ、例えばミスだったり、修正するところはあるだろうけど、今日もいいところがたくさんあったからね。まだワセダの試合はあまり見れてないけど、これからは見に行きます」


<ブレイクダウンの意識に脱帽 新たな指標を手に入れた主将・豊田将万>
「昨年はもう完敗という感じでしたけど、今日はそのときよりやれましたし、スクラムも自分たちの形をちょっとは出せてよかったと思います。アタック&ディフェンスに関しても、やりたいことができれば通用するんだと。その自分たちの形をこれからも突き詰めていきたいです。でも、やっぱりひとつひとつのブレイクダウンはサントリーさんが上手でした。そこは本当に勉強になったので、見習って、研究して、なぜそうなるのか、ワセダはどうすればいいのか。そこをしっかり認識して、帝京に向かっていきます。サントリーさんはブレイクダウンに懸ける意識が全然違いましたから。ワセダもしっかりキャリアが前に出て、ファイトしたときはいいんですけど、イーブンになると弱く、そこを突かれてしまって…。サントリーさんを見習っていこうと思います。今日は久しぶりに清宮さんから指導を受けることができましたけど、中竹さんとはまた見るところが違って、すごく勉強になりました。いいアドバイスも頂けたので、これからに生かしていきます」


<最大の感謝! 今季初めての刺激に手応えを感じる中竹監督>
「今日はスクラムでワセダの課題がすごく見えてよかった。そこはこれからしっかりと修正していきたい。メニューがどんどん消化していくなかで、途中ちょっとどうしたらいいのか分からない状態のところもあったけど、ワセダの軸はこれなんだとプレーできたときは、しっかりと戦えていたと思う。いいセットアタックが何本もあったし、いいトライもあった。そういう意味では、ワセダのプロジェクションの力がかなり上がっているんだろうなと。やっぱり小さくまとまるのはワセダらしくないから、これからのシーズン、そういう思いを持ってチームづくりをしていきます。清宮さんには本当に感謝です」