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2024
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対法大 『早田組』、進むべき道


 10周年記念で明るいはずのサニアの空気が澱んでいた。久々登場のアカクロに笑顔はなかった。ようやく迎えた夏合宿ファーストゲーム・対法大、38-21。悪天候に新型インフル。過去経験したことのない状況だからこそ訪れた大きなチャンスに、『早田組』は不発に終わった。「あの春から何も変わっていない。変わっていないというか、何ひとつ拘れていない。外から見ている人が、ワセダはこういうところに拘っているんだというものが見せられたかというと、全然違うし…」(副将・田邊秀樹)。
 ここで見せずにいつ見せる! 背水の陣で臨んだ試合は、前半後半とも入りよく(ともに1分でトライ!)、その後も順調にゲームを進めながら「ツメを誤る」、「仏作って魂入れず」、「画龍点睛を欠く」のドハマリコース。前半は、12分SH榎本光祐の快走。19分「何度でもディフェンスしたろや!」(田邊)の声に乗ってのビッグヒット連発(火の出るようなタックルから見事な切り返し!)。26分FW第一列の見事なプレッシャーと、着実にスコアを重ねた後…、ラインアウトをはじめマイボールをことごとく手放し、挙句にはモールで失点。後半もあっさり相手ディフェンスを崩しながら、その後は何かに憑りつかれたかのようにペナルティとミスを繰り返し、まったり、もっさり。グッドイメージに近かったのにもったいない…。なぜ?どうして? 夏のファーストだから仕方がない? 思い浮かぶ理由は多々あれど、確かなことがひとつだけ。「僕も含めてまだまだ甘い。もっともっとがんばらなくてはいけない。Aチームの責任、果たせませんでした…」(主将・早田健二)。春のあの不甲斐なさを忘れていないか。ファースト15にはまっとうすべき責務がある! 常に頭に置くべきこと:「今、ファイナルを戦っても勝てますか」。『早田組』に立ちはだかる大きなカベは、こんなものではぶち壊せない。
 夏合宿残り一週間、その間に2試合。ここが勝負、今こそ力を見せるとき。まだまだ変われる。ワセダの血が流れているなら絶対に成し遂げられる。バッドイメージの限りを尽くしたようなゲームでも、勝利はしっかり手にあった。一定の成果も得られた。今はまだ、頂きが霞んで見えても、進むべき道はそこにしっかりと敷かれている。「これまでやったきたことはたくさんありますけど、1つに拘って徹底できるかできないかで変わってくると思ってます。拘りを決めて、それを自分たちの思いどおりに遂行できるかどうか。1つに拘って、それをしっかりとやり遂げたいです」(副将・田邊秀樹)。『早田組』、もがき、苦しみ、泣いて、笑って、この厳しい夏を乗り越えろ!

<求むタフネス! この夏の進捗、チームの現状を冷静に見極める中竹監督>
「前半はテーマどおりでいい形で進んでいたけれど、いけると思ったのか、途中からは受けて波に乗ることができなかった。法政の方が反応が早かったし、意識も高く、ワセダのやりたいことをやられてしまったという感じ。たくさんでたミスは練習と同じ形だったので、そこから変えていかないといけない。ただ、課題がそんなにたくさん出たという訳ではなく、ある意味分かりやすい試合だったとも思う。まだまだ春の最後の力からのブランク、2ヶ月間空いたなかでコンタクトだったり、1人1人の意識がちょっと落ちていた。けど、全員の攻める方向だったり、ゲームメイクについては、すごくよくなっていたと思うし、ミーティングを重ねた成果が出ていたと思う。あとはバランスを取りながら、柱となるタックルとブレイクダウンをしっかりとやっていきたい。今日のこの反省をバネにしていかに成長するかが大事。学生たちに言っている個の戦いという意味では、チャンスをもらった星野、榎本、夏からAに戻ってきた山中、それぞれが自分らしさを出してがんばってくれたと思う。帝京戦に向けては、コンディションとしてはちょっと厳しいけれど、いいチャレンジ。本当は間隔が空いた方がいいだろうけど、たまには違ったこともやりたいし、選手にはタフネスを身につけて欲しいし、これを全員で乗り越えて欲しい。楽しみです」

<Aチームの責任… 自らの甘さを痛感する主将・早田健二>
「関東に負けてから次の試合がすごく大事になると思ってやってきました。前半の入りはよかったですけど、後半は関東戦と同じで、2人目の寄り、ミスの多さがまたでてしまい、課題が残る試合でした。時間のないなかで、しっかりと修正して次に臨まないといけないです。テーマに掲げていた1対1の部分は、まだまだ受けているところがありましたし、スイープではがせていないともあって、もっともっと拘る必要があると感じました。チームとしては、夏からセットだったり、それぞれの局面、シチュエーションで何をするのか理解を深めてきているので、いかに精度を上げるかです。今日は後半、敵陣で試合を進めているにも関わらず、ミスが出て、取りきれないという場面が多かった。そして、最後取られた後にまたすぐ取り返す(後半42分に自陣から切り返された後、すぐさまトライ)。スコアする力があるにも関わらず、自分たちの問題でできないのはもったいないです。もっと練習からミスに対する厳しさ、1対1への意識、スイープへの拘りをもってやっていきます。今日のミスは練習からの形がそのままでてしまった。一番やってはいけないことをやってしまった。春ああいう形で関東に負けてしまって、Aチームには、ここでしっかり完勝して、下のチームにしっかりと見せるという責任があったにも関わらず、それが果たせなかった。僕も含めてまだまだ甘い。もっとがんばらないといけないです…。次の帝京はFWが強いと思いますし、コンタクトの激しいチーム。今日のように受けたら負けますし、1対1で引いてしまうような甘さは許されない。精度を上げて、ノートライに抑える激しいディフェンスをしたいと思います。夏の成果としては、まだまだこれから。成長するところはたくさんありますし、残りの期間でしっかりと形を作っていきたいです」

<リーダーとしての決意! 1つの拘りを誓う副将・田邊秀樹>
「何て言うんでしょう…、あの春から何も変わっていないなと。変わっていないというか、何ひとつ拘れていないです。外から見ている人が、ワセダはこういうところに拘っているんだというものが見せられたかというと、全然違うし…。前半はタックルもよかったですし、竹下(法大WTB)を何度か逃しはしましたけれど、試合を通してBK的にはやられたイメージはほとんどないです。後半に関しては、キャリアですね。ミスが起こったり、ムダに繋ごうとしてノックオン、思い切ってやった結果のミスではなくて、いらないミスばかりでした。あとはやっぱりブレイクダウンの精度、ペナルティに関してもそうですし、我慢できないというか、まだまだ甘いです…。BKはどこにも負ける気はしないですし、今日も成果はあったと思います。意識したことは、ディフェンスでとにかく前に出てタックルすることだけ。両CTBを筆頭に、フロントスリーががんばってしっかりとしたディフェンスをしてくれていましたし、もう少し詰めていくところはありますけど、まぁよかったのかなと。アタックについても、ある程度予想していた通り。ただ、抱いていたバッドイメージに対しての修正ができていないところがあるので、そこはこれから。今日ももっとできたはずです。帝京戦に向けては、これまでやったきたことはたくさんありますけど、1つに拘って徹底できるかできないかで変わってくると思ってます。拘りを決めて、それを自分たちの思いどおりに遂行できるかどうか。気持ちの面はしっかりしていて今日も悪くなかったので、とにかくプレーの面。1つに拘って、それをしっかりとやり遂げたいです」

<問われる真価! 課題の克服へ全力を注ぐFWリーダー中村拓樹>
「前半に関しては、風下のなかもう少しスコアできたかなという感じでしたけど、モールで取られたところ以外は悪くなかったと思います。後半は風上にも関わらず、足が止まってしまって、声は出ているのに足は止まっているというシーンが多かったです。そこはバックローがもっと引っ張っていく必要があります。あとはノックオンなどの単純なミス。練習から締めてかないといけないです。今日はそのまま出てしまっていたので。ブレイクダウンに関しても、もっとやらなくてはいけません。1対1では竹下のような強いプレーヤーがきたときには倒しきれていなかったですし、意識している1人目で倒した後の2人目もまだまだ全然。球出しのところでは、法政の2人目のプレーヤーが被り気味にジャッカルに来ていて、そこは相手の上手さではあるんでしょうけど、対応しきれませんでした。そこでペナルティを犯してしまうのはもったいない。対応を覚えていく必要があると感じました。そういうシチュエーションにさせないことが1番ではありますけど、そうなったときのこともしっかりやっていこうと思います。FWとしては、モールでトライを取られたのが課題です。帝京はもっと強いでしょうし、そこはもう一度意識を変えて。練習はあまりない(火曜のみ)ですけど、しっかり集中してやります。FWはとにかくスクラムとモールとショートサイド。激しさ、拘りを見せないといけません。まだまだ満足できるレベルではないので、しっかりと前に出て、激しくやっていきます」

<とにかくFWから! ここから変わることを誓うフッカー有田隆平>
「今日はよくなかったですね…。最後のところというか、後半が。チームとしてミスばかり。敵陣にいるのにも関わらず取りきれない。ディフェンスでは受ける。ブレイクダウンでは絡まれる。相手のうまさもあるのかもしれないですけど、よくなかったです。竹下に走られてしまったり、全体的にもったいなかったなと。意識していた1対1もそんなによくなかったですし。ブレイクダウンに関しては、いいときはいいんですけど、問題は受けてしまったとき。チームとして全然まだまだ。FWはもっとガツガツいかないと。プレーしていても、今はBKに引っ張られていると感じているので、そこは変えていかないといけないです。セットについては、スクラムはまぁまぁ。僕としては組みやすかったですけど、ラインアウトは僕のミスです…。帝京戦に向けては、とにかくもうFWがやるしかない。今からどうこうはできないですけど、気持ちをしっかり作ってFWで勝ちます。この夏は色々なことがあって大変ですけど、僕自身は元気ですし、このまますべての試合に出て、成長して帰りたいと思います。チームとしては、もっともっと積極的にFWからゲームを作るように。とにかくFWが引っ張る。個人としては、フィットネスをもっと上げていく。今日はあの関東戦から全然変わったところを見せられなかったですし、もっともっと強いプレーをしなくてはいけない。セットも安定させることができず、悔しいです…」

<ペナルティの多さは反省も、Bチームは52-10の快勝!>