Nothing to lose. 最後まで果たすべき責務がある! 日本選手権開幕を翌日に控え、上井草にて試合前練習。あの思い出したくもない、悪夢のような決勝から一ヶ月。我等が聖地は、久々に戦いの空気が充満した。
この日は冬眠から目を覚まし、ひとつひとつを再確認するかのごとき40分。一度はズタボロに折れた心、失われた試合勘、試験期間真っ只中と数多の障壁がそびえるも、主将・有田隆平は絶対に守るべきもののために、最後まで貫き通すことを宣言。
「練習を再開してからの2週間、日本選手権ではやってやろう!という思いで過ごしてきました。大学選手権では若干ラグビーをやらせてもらえなかったので、ここでは勝ちたいと。この日本選手権の持つ意味は、今年やってきたことをしっかりと証明する、示すということ。負けてもこれだけ多くの方が応援してくださっている(この日も準優勝チームとは思えない?ほどのギャラリー)わけですし、僕たちにはワセダらしく戦う責任があります。もう失うものはないですし、思いっきりやってやります!」。 『有田組』、いざ最後の戦いへ―