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2024
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vs大東文化B 『開幕戦、好スタートを切る』

 
ついにBチームの春シーズンの戦いも幕を開けた。初戦の相手は大東大B。早大は序盤こそ押され気味の展開だったが、終始安定したプレーを見せる。「練習でやってきたことは部分的にはできている」とSO浅見晋吾(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がチームを評価するように、最終的に6トライを挙げ、今シーズン開幕戦を勝利で飾った。

 大東大Bのキックオフで始まった前半は、開始早々ペナルティーを犯してしまい、嫌な立ち上がりとなる。そのまま相手に流れを持っていかれ、7分には先制点を許してしまった。その後、素早いパス交換から鮮やかに抜けたCTB秋吉孝一(文構4=埼玉・早大本庄)がインゴールを陥れ同点に追いつくも、しばらく一進一退の攻防が続く。試合が再び動いたのは前半32分のことだった。インゴール手前で浅見が華麗なキックパスを放つと、うまく反応したのはWTB山川慶祐(社2=東京・早実)。左中間に飛び込みチームに勝ち越し点をもたらした。ここから流れをつかんだか、ピンチの場面が目立った序盤とは一転、キレのあるプレーで積極的にチャンスをつくる。終盤にさらに12点を追加し、24-7で前半を折り返した。

 迎えた後半。大きくメンバーチェンジした影響か、大東大Bの力強いアタックに攻め込まれてしまう。それでも息の合ったディフェンスでなんとか耐えしのぎ、10分にはターンオーバーからキックで一気に敵陣に近づいた。しかし、「ミスやペナルティーが多くて、そのせいで自滅みたいな展開になってしまった」とゲームキャプテンのCTB丹野怜央(教4=北海道・札幌山の手)が語るように、大事なところでミスを連発。なかなか得点につなげることができない。31分には自らのミスをキッカケに失点を喫してしまった。とはいえ、このまま終われない早大は3分後、敵陣22メートル付近のラックからスピードのあるパス回しでディフェンス網を突破。最後はロック寺川賢太(スポ3=福岡)がとどめのトライを決めた。

 最終スコアは38-12。課題を残したものの、大事な初戦を白星で終えた。次週の相手は強力なFWを擁する明大B。後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)も「現時点での実力が来週測れると思います」と語るように、早大にとってはヤマ場となる戦いである。春シーズンは始まったばかり。今後どのように課題を改善していくのか、Bチームの底上げに期待したい。
(早稲田スポーツ新聞会 田々楽智咲)
 
コメント
後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)
――試合を振り返って総括をお願いします

言い訳するわけではないのですが、年々層が薄くなってきているという中で、現時点ではあれぐらいなのかなと思いました。メンバーが大きく変わった後半に得点力が伸び悩んだのは変わったメンバーに要因があると言わざるをえないです。そこについては出たメンバーが反省してほしいです。
――前半についてはうまくいったと思いますがいかがですか
基本的にはAチームと一緒だと思います。強くて大きい相手にBチームも引きずられたり、走られたりはしているので。いまの時期だからしょうがないですけど、もう少しチームとして隙がないレベルに持っていきたいです。
――評価できる点はありましたか
吉岡(SH航太郎、スポ1=国学院栃木)じゃないですかね。良かったと思います。
――明大B戦について一言お願いします
明大のBは相当強いと思っています。ここでBとCチームがどの程度できるかというところでBチームの試合には注目します。現時点での実力が来週に測れると思います。
 
CTB丹野怜央ゲームキャプテン(教4=北海道・札幌山の手)

――この試合を振り返って一言お願いします

ミスやペナルティーが多くて、そのせいで自滅みたいな展開になってしまったので、そこが良くなかったなと思います。
――ペナルティーを多発してしまったのはどのようなことが原因だと思いますか
オフサイドの反則が多くて、我慢しきれなかったので、規律の部分に問題があったのかなと思います。
――ゲームキャプテンとして心がけたことがあったら教えてください
練習でやってきたことを出そうということ、あとはみんなでコールしていこうということです。
――この試合のBチームの雰囲気はいかがでしたか
すごくいい時とあまりよくない時の調子の波があって、トライできた時は非常に良い波が来ていたと思うのですが、悪い時間帯は悪い練習の流れが出てしまったなと思います。
――ディフェンスの出足が鋭かったように見えましたが試合前から狙っていたのでしょうか
そうですね。以前から意識しようと話していたように、FWが前で止めてくれました。ただもう少しダブルタックルに入ってターンオーバーをしたかったので、そこはもう一段階上までやりたいなと思います。
――タックルの精度に関して手応えを教えてください
連携が取れていなくて抜かれた部分はあったのですが、精度自体はそこまで悪くないと思います。
――自身のアタック面を振り返ってみていかがですか
接点で前に出ることができたのでよかったのですが、その後にミスが出たことがもったいないので、もう少しダウンボールまでできればなと思います。
――途中から出場したAチームの試合の感想を教えてください
やはりAチームのスタメンで出て帝京大を倒すことが目標なので、ちょっとしか出られなかったとはいえ、一つステップアップできたのかなと思います。Bチームの試合がよくなかったので何とも言えないですが、楽しめました。
――次戦に向けての意気込みをお願いします
メンバーがどうなるか分からないのですが、明大も高麗大もFWが強いチームなので、そこで引かずにしっかり勝って、上に行けるよう頑張ります。
 
SO浅見晋吾(スポ3=神奈川・桐蔭学園)
――きょうの試合を振り返って一言お願いします

風もあって、エリアを取ろうという意識はあったのですが、エリアがあまり取れなかったのでみんなを苦しめてしまったかなと思います。
――チーム全体ではいかがでしたか
練習でやってきたことは部分的にはできているので、そこは良いと思います。
――前半32分のWTB山川慶祐選手(社2=東京・早実)へのキックパスについてはいかがでしたか
たまたまです。
――後半からスクラムハーフがSH吉岡航太郎選手(スポ1=国学院栃木)に代わりましたが、コミュニケーションなどはどうでしたか
そこはまだできていない部分があって、僕が引っ張っていかないとダメなので、もっともっと呼んで引っ張っていきたいと思います。
――Aチーム昇格へ向けて、アピールしていきたいところを教えてください
僕の課題であるディフェンスだけに絞って頑張ります。