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2024

vs中央B 「中大Bに快勝、3試合ぶりに勝利!」

「中大Bに快勝、3試合ぶりに勝利!」
練習試合 対中大B 6月1日 早大上井草グラウンド
 
春シーズン1勝2敗と黒星が先行している早大Bはホームで中大Bと対戦。30度を超える暑さの中で行われた試合は、2分のWTB眞柄厚希(スポ4=神奈川・桐蔭学園)のトライを皮切りに攻め続け、前半だけで31点を挙げる。後半になっても攻撃の手を緩めずに8トライをマークして完勝。守っても後半は無失点に抑え、うれしい今季2勝目を手にした。
序盤から猛攻を見せた。開始早々スクラムターンオーバーを起点に先制すると、追加点が生まれたのは9分。先週に引き続きでスタメン起用されたSH杉本頼亮(スポ1=京都・桂)がラックから近場を攻め、ボールを受けたFB門田成朗(法3=埼玉・早大本庄)が相手を振り切りインゴールを駆け抜ける。2分後には連続攻撃からCTB久富悠介(文構3=福岡・小倉)がトライを決め、11分で19点のリードを奪うことに成功した。この後パスミスなどで9点差に詰め寄られたものの、前半終了間際に門田や杉本の個人技で12点を加えた早大Bは、31−10で前半を折り返す。
ここ2戦は後半の入りで失点を重ねたが、この日は違った。9分と15分にゴール前ラインアウトからモールを形成。どちらもフランカー池田良(法4=東京・早大学院)が飛び込み、課題であった後半の立ち上がりを克服した。しかし、ここからは一転して我慢の時間が訪れる。攻めてもハンドリングエラーなどでフィニッシュまで持ち込めず、次第にゴールラインを背にするシーンが増えていった。それでも、「一人一人が相手を止めようとする心意気は見られた」と池田が振り返るように、体力的に厳しくても粘り強く守る早大B。再びゲームが動いたのは、懸命なタックルを続けていた30分のことだった。攻めあぐねた中大Bがディフェンスのプレッシャーを受け落球。こぼれ球を拾い上げたCTB秋吉孝一(文構4=埼玉・早大本庄)が自陣から80メートル以上を走り切った。最後まで集中力を切らさなかった早大Bは、最終的に46-10で快勝。3試合ぶりに白星を手にした。
「とりあえず勝ててよかった」(ロック千葉巧也ゲームキャプテン、スポ4=宮城・仙台三)。しばらく勝利から遠ざかっていたチームにとって、結果を残したことは非常に大きなことだろう。また、後半は得点を許さなかったことも評価できるに違いない。それでも、「これまでの4年生がやってきていたような赤黒をどうしても着たいという必死さがまだまだ足りていない」(池田)と、Bチームには精神的な面からも向上の余地は大いにあるようだ。春シーズンも残すところ3試合。赤黒を目指し、さらに熱い戦いを繰り広げてほしい。
(早稲田スポーツ新聞会 菅原拓人)
 
コメント
ロック千葉巧也ゲームキャプテン(スポ4=宮城・仙台三)
――この試合を振り返って一言お願いします
課題はたくさんあって、まだ完璧な状態ではないのですが、とりあえず勝ててよかったなと思います。
――二連敗しているなかで、チームとして意識していたことはありますか
この二試合は前半は優位な状態で折り返していたのですが、後半に立て続けにやられていたので、後半入る時は意識していました。
――後半は無失点に抑えましたが、ディフェンスの手応えを教えてください
前で止めることができたのと、タックルして相手を押し返し、さらにターンオーバーまでできたことが今回の勝因だったかなと思います。
――アタック全般を振り返ってみていかがですか
本当だったら全体でまとまりながらアタックするイメージだったのですが、個人技でのトライが多かったので、慶大や帝京大ということを考えるとそういうわけにはいかないと思うので、次からは全員でアタックできるようにしたいです。
――アタックでノーペナルティーを意識させるような声が響いていましたが、『規律』の部分についてこの試合ではいかがですか
マイボールをキープできればトライできたと思うので、自分たちのミスで相手にボールを渡さないということを意識してやっていました。
――声を張って鼓舞している姿が印象的でした
自分はうまいプレーもできないしサイズも小さいので、こうやって声で引っ張ることしかできないと思っているので、これからも続けていきたいです。
――次戦へ向けての意気込みをお願いします
次の試合ももちろんですが、帝京大に通じることはどこにでも通じると思っているので、常に帝京大を意識していきたいです。また、練習ではAチームと練習する機会が多いので、集中してやっていきたいと思います。

 
プロップ佐田涼祐(社2=東京・早実)
――A・Bチーム共に勝利を飾りましたが、それぞれ試合を振り返っていかがでしたか

僕は普段BチームやCチームに出ているので、Aチームで出たのは初めてだったのですが、周りの先輩がすごく引っ張ってくれたのでやりやすかったです。Bチームは前半はBKとかがゲインしてくれたのですが、FWがあまり寄り切れなくて、どんどん離して相手に取られたりしてしまったので、もったいなかったなと感じます。スクラム自体は押し方が悪かったので、改善していきたいです。
――Aチームはノートライに抑えましたが、ディフェンス面はいかがでしたか
僕は20分しか出ていないので貢献できていないのですが、やっぱりAチームはワセダの主力だというプライドを持ってしっかりディフェンスをしていたし、そこを課題にしていると思うので、きょうも思い切りできて良かったなと思います。
――スクラムでターンオーバーする場面もありましたが、感触として良かった部分はありましたか
結果的にターンオーバーっぽくなったところもあったのですが、押し方が良くなかったところはやっぱり気になるのでそこはもっときれいに押したかったです。
――Aチームに絡み始めたということで、ご自身のプレーに手応えは感じていますか
普段は早実の先輩でもある俊太郎さん(高橋、社4=東京・早実)がAに絡んでいて、自分はたまたまそこに入れただけなので、もっと俊太郎さんや光川さん(広之、スポ4=神奈川・公文国際学園)をびっくりさせるくらい近付いていきたいと思います。
――そのために強みとしていきたい部分はありますか
僕はスクラムだけでなくフィールドプレーもまだまだなので、もっと普段の練習から頑張っていきたいと思います。
――今後の意気込みをお願いします
これからもAチームに絡んで、たくさん赤黒を着られるように頑張ります!


 
CTB久富悠介(文構3=福岡・小倉)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
自分たちのラグビーはできていたと思うのですが、軽いつなぎでリズムに乗り切れなかったり、相手をリズムに乗せてしまったりしたので、簡単に取り切ろうとせずに我慢していく、っていうのをチームで修正できたらいいと思います。
――前半にトライを決めましたが、振り返っていかがでしたか
FWがしっかり走ってくれたので、トライできてよかったです。
――BKのディフェンスについてはどのようにお考えですか
暑かったのですが、FWがしっかり走ってくれて内側をセットしてくれたので、BKとしてはいいディフェンスができたと思います。
――課題は見つかりましたか
取り切る部分と、簡単につながずに我慢してみんなで攻めるという意思統一をもう一度明確にして、慶大や帝京大などの強いチームに向けて修正していきたいです。
――Aチームでの出場に関して、手応えなどはありますか
まだまだ課題がたくさんあるので、しっかり練習していきたいと思います。
――次戦に向けて意気込みをお願いします
ディフェンスでいいタックルができるように頑張っていきたいと思います。
 
FB門田成朗(法3=埼玉・早大本庄)
――ここ2試合は負けが続いていましたが、きょうの試合はどのような気持ちで迎えましたか
2回負けていたので、絶対勝とうという気持ちでいました。きのうCチームもDチームも勝っていて、Aチームも勝ちましたし、僕らが負けちゃいけないなという気持ちでいました。
――チームとしても同じような意識でしたか
はい、そうですね。
――門田選手のステップや個人技が光ったと思うのですが、試合を振り返っていかがですか
きのうの夜からクエイド・クーパーの動画を見ていて、きょうの試合で意識できたかなという感じです。クーパーとかベンジー・マーシャルとかの動画をたくさん見て、真似した感じですね。
――そのような動画はたくさん見るのですか
動画を見て真似するように言われていたので、たくさん見ます。試合会場に行くときときなどはそれを見てイメージしています。
――その一方で何か課題はありますか
タックルができていないと、FBとしてやっていけないですね。ランだけではなくて、パスもキックもできるようになりたいです。またボールのもらい方についても、いまはもらってから勝負していますが、相手が強くなるとそれではいけないと思いますね。
――セブンズなどで好調が続き赤黒も近いかと思いますが、赤黒についてはどのように考えていますか
セブンズはトライした後の部員の歓声がうれしくて、このためにラグビーやっているのだと思えましたね。赤黒は憧れで、自分をサポートしてくれる人のためにも着たいです。
――次の試合に向けて一言お願いします
観客をわくわくさせるようなプレーをしたいと思います。
 
フランカー池田良(法4=東京・早大学院)
――試合の振り返りをお願いします
きのうからずっと試合に出ていて、ボールキャリーのところが課題だったのですがそこはできたのかと思います。チームとしてはきつい時間帯にどんどん気持ちが沈んでいってしまうので、そこを直していけたらと思います。盛り上げるようなプレーヤーがゲームキャプテンの千葉巧しかいないので、そこで支えられるようにやりました。
――声を積極的に出されていましたのもそういった面からですか
千葉巧しかいないと最後には折れてしまうので、周りが助けていかないとチーム全体も盛り上がらないので、そういった部分でも自分から発信していけたらという感じです。
――Bチーム以下からの底上げがチーム力の向上には不可欠だと思いますがその点についてはどのように考えていますか
これまでD、Cチームでキャプテンをやってきて、下のチームの人間がどれだけ上にいきたいという気持ちをもってやれているかが必要だと思います。特に4年生が必死にやっている姿を見て、下の学年が何か意識してやってくれたらと思います。いまの4年生には自分たちの代より上の4年生がやってきていたような赤黒をどうしても着たいという必死さがまだまだ足りていないと思っています。
――モールから2トライを挙げましたがいかがでしたか
チーム全体で取るトライのほうが盛り上がりますし、これをやればトライになるという自信にもなると思いますし、それが後半の0失点になったと思います。
――その無失点を生み出したディフェンスはいかがでしたか
チームディフェンスとして細かいところを追求したら駄目な部分はありますが、全体を通して一人一人が相手を止めようとする心意気は見られたと思います。
――先週の大差の敗戦からの雰囲気はいかがでしたか
勝ちたいという気持ちは絶対にゲームにつながると思いますし、この1週間の雰囲気で見たら、前回ぼろぼろにやられた時の反省ができていて、個人個人が次につなげることができたと思います。これがまた次の専大戦につながるのではないかと思います。
――これからのご自身の目標を教えてください
Aチームのメンバーが固定化されてしまっているので、そこを脅かす存在が必要なのかと思います。それがチーム全体の刺激になると思うので、そういうプレーヤーになれたらと思います。