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vs法大B 『課題修正できずまたも敗北』

5月23日 練習試合 対法大B 東京・法大多摩グラウンド
 
先週成蹊大に黒星を喫した早大B。その試合で露呈した問題点を、修正することができたのか。練習の成果を見せるため、法大Bとの練習試合に臨んだ。前半は攻撃陣の動きがうまくかみ合い、得点機に恵まれるも、ハーフタイムを挟むと雰囲気は一転。ミスが目立ち、相手のゴールラインを割ることができない。そのまま最後まで押し込まれ、19-36で敗北。前回の反省を生かすことができないまま試合を終えた。
 
立ち上がりから積極的に攻める早大B。開始4分、SO浅見晋吾(スポ4=神奈川・桐蔭学園)のキックパスをキャッチしたフッカー周藤直也(社3=東京・早大学院)がボールを押さえ先制トライを奪う。これで勢いに乗りたいところだったが、相手の反撃を受け、流れをつかむことができない。5-10と法大Bに先行を許した早大Bは、ラインアウトから右に大きく展開。ボールを持ったFB伊藤大貴(スポ1=愛知・春日丘)がインゴールに飛び込む。浅見もゴールキックを決め、逆転に成功。しかし、再び失点し、法大の背中を追う状況に。その後、両校点を奪い合い、迎えた34分。19-15でリードしていた早大Bだったが、集中が途切れ立て続けに失点。前半を19-29で折り返した。
 
「ターンオーバーされて、自分たちが苦しい状況になることが多かった」(SH山岡篤樹、教4=東京・本郷)。ビハインドを背負って後半に入った早大Bは、積極的な攻撃を仕掛け逆転の機会をうかがう。しかし、細かいミスが目立ち、肝心なところでノックオンが多発。お互い得点の機会を生かすことができず、スコアが動かない。停滞状態打ち破るため、前に出る早大Bだったが、後半16分、ターンオーバーから数的不利を突かれ、トライを献上。ゴールキックも決められて19-36と差が広がってしまう厳しい展開に。悪い流れを断ち切ろうと攻勢に出るも連携の部分で精彩を欠き、チャンスをものにすることができない。そのまま一矢報いることは叶わず、試合終了のホイッスル。後半戦を無得点で終え、最終スコア19-36でノーサイドとなった。
 
 
「やろうと思っていたことを全くできなかった」(寺川賢太、スポ4=福岡)。今回の試合で、シビアな現実を突きつけられた早大B。成蹊大戦で浮き彫りになった課題を解決することができなかった。次の試合は1週間後と時間的猶予はない。実践の中でどこまで成長することができるか。早大Bの真価が問われている。
(早稲田スポーツ新聞会 佐藤諒)
 
フランカー寺川賢太ゲームキャプテン(スポ4=福岡)
――この試合を振り返ってみていかがでしたか
ゲーム中に後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)からの指摘でもあったのですけど、特にディフェンスの部分で、相手の順目に回ってくるアタックに全くこちらが対応できなかったです。自分たちが(体力的に)きついというのが先行してしまったのが前半乗り切れなかった原因で、それ後半まで引きずってしまいました。
――アタックに関してはいかがでしたか
アタックの部分は、寄りの速さとブレイクダウンの強さというものが全くなかったので、俺たちがやろうと思っていたことが全くできなかったです。それで反則も増えていってという感じですね。
――ブレイクダウンについて詳しく教えてください
ブレイクダウンでやろうとしていることが、まず寄りの速さです。寄らないことには何もできないと思うので。それと、ブレイクダウンでの激しさといったことを練習中から課題にしていました。でもこの試合ではそのような激しさもなかったですし、そもそも寄りの速さもまったくなかったですし、やろうとしていたことが全部だめだったという感じです。
――ハーフタイムに寺川選手が何かお話ししていらっしゃいましたが、何を話されていたのでしょうか
上井草での練習中でもあるのですけど、いまBチームはAチームを相手にしてやっていて、こっちのミスが重なったり相手にトライを取られたりすることが続いてしまうと、負けて当たり前じゃないですけど、やっぱり気分が落ちてしまうことがよくあるんです。例えば練習中だったらAチームが相手なので、Aチームを倒すためにやっていく、ということを意識して取り組んできました。今回のゲームでも同じように法大Bにやられ始めたら気分が落ちているのが見られたので、相手を倒すためにやっているということをみんなで意思統一して後半入ろうというように、スキルじゃなくてメンタルの部分で声を掛けました。
――後半の試合をベンチから見ていて、どう感じられましたか
後半の入りはさっき話したディフェンスの面であったり、アタックの面であったりで修正しようという姿勢は見られたのでこっちのテンポも出てきて悪くなかったかなと思いました。でも、前半のダメージが響いたのかこっちが走れなくなってきて、後半の半ばくらいから相手にペースを掴まれてという感じでした。
――この試合の中で評価できる点はありましたか
練習でやっていないプレーをしようとしたときにミスに繋がってしまっていると思うので、逆に言えば練習でやっているプレーをしたらトライに繋がったりターンオーバーに繋がったりしていたので、これも後藤監督から話があったんですけど、好き勝手やるんじゃなくてチームの一員としてやろうとするラグビーをもっと磨いていったら間違いはないんじゃないかなと思います。練習通りにプレーできたら結果が出るということはゲームに出ていた選手たちも分かったと思うので、これからも練習するしかないですね。まあこれといった収穫はなかったです。
――来週の東海大戦に向けて取り組みたいことは何かありますか
新しく何かをするというよりも、さっきと同じ話になると思うんですけど、今やっているラグビーをもっと磨いていくことが勝利に繋がると思うので、また来週の練習からチーム全員で戦うということを意識して練習に取り組みたいと思います。


SH山岡篤樹(教4=東京・本郷)
――この試合を振り返って
前半途中から出て、テンポを上げようと思って、上げたのはよかったのですが、チームのアタックフォーメーションが全然セットできなくて、チームとしてはそこが課題ですね。自分としてはもっとFWやBKにもっと声を掛けて、しっかりとフォーメーションを作らせるっていうことをSHが周りを見て判断しないといけないかなと思います。
――何を意識して試合に臨みましたか
前半最初良かったのに押され始めてっていうところで、もう一回テンポを上げようっていうことを意識しました。
――前半と一転して、後半は停滞した印象を受けました
ランニングの距離を減らしているのですけど、アタックでセットできずに、ラインのところで(ボールを)回して身体の強い相手にあおられて、ターンオーバーされて、自分たちが苦しい状況になることが多かったので、そこはもっとBKやFWが1人1人意識を高く持って早くセットして自分たちのアタックに戻すことをもっとやれれば、もう一度速いテンポになって自分たちのプレーにできたのかなって思います。
――接点でのペナルティーが多かったように見えました
前半の最初の方は早くブレイクダウンができる前にポイントに入って、キャリアーを助けることができなかったっていうことが原因で、後半はやはりディフェンスのときの一人一人の前を取るっていうイメージから倒れてしまっているところだと思うので、それをもう一回帰ってやっていければと思います。
――球出しのときにノックオンが多かった原因は何ですか
僕が焦ってしまったっていうのも1つの原因で、あとはブレイクダウンのサポートが原因なのかなと思います。
――今日は声を出す場面が多かったですが、4年生ということでチームを引っ張ろうと考えているのでしょうか
4年生っていうのもありますが、やっぱりSHとしてFW、BKどちらも率いていかなければならないので、そこはもう2年生のときから意識してやっています。
――次戦への意気込みをお願いします
どこで出るかは分からないですが、出たところで自分の仕事を全うするっていうことですね。絶対に勝ちたいと思います。