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2024

トレーニングマッチ/東海大学B戦観戦記

関東大学春季大会(春季大会)開幕を控えた早大は、初戦の対戦相手である東海大と練習試合を行った。強い風が吹き、ボールのコントロールが難しい中、早大Bはパスを確実につなぎチャンスをトライに結び付けた。前半に5トライを獲得しリードして後半を迎えると、その勢いは止まらず、相手のミスを突きさらに得点を重ねる。終了間際、FB矢崎由高(スポ1=神奈川・桐蔭学園)の独走トライも決まり、最終スコアを60-14とし快勝した。

独走トライを決める矢崎

前半5分、早大Bは敵陣でペナルティーを獲得したのち、クイックスタートからSH島本陽太(スポ4=神奈川・桐蔭学園)がトライ。その後自陣でのディフェンスが続くが、必死のタックルでピンチをしのいだ。しかし、東海大にテンポよくボールを回され、前半15分、トライを献上。その後、粘りのディフェンスをみせ、敵陣で獲得したペナルティーからモールで、フッカー清水健伸(スポ1=東京・国学院久我山)がトライを挙げる。セットプレーで早大の強さが光り、前半を29-7で折り返した。

後半は、バックスリーのWTB杉野駿太(政経3=東京・早大学院)、WTB高栁壮史(創理2=東京・早大学院)、矢崎の力強いランが目立った。後半3分、敵陣でパスを細かくつなぎ、前半から好プレーの続くフランカー田中勇成(教2=東京・早実)がトライを決め、チームが勢いづく。そして後半8分、ラックからボールを持ち出したSH清水翔大(文3=東京・早実)が、NO8鈴木風詩(社3=国学院栃木)にオフロードパスをつないでトライ。

後半26分には、SO仲山倫平(法2=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)のビッグゲインから清水がテンポのいいボール裁きを見せ、パスを受けたフランカー松沼寛治(スポ1=東海大大阪仰星)が中央に勝利を決定づけるトライを決めた。その後も早大Bの攻撃が続き、60-14と大きく点差を広げてノーサイドとなった。

ゲインする仲山

終始セットプレーで圧倒し、優位に立っていた早大B。だが、ゲームキャプテンの島本を始め、多くの選手が「ワークレートが足りなかった」と試合を振り返る。ファーストプレーだけではなく、セカンドプレーにも注力して試合を展開できるかが、今後の勝敗を分けるカギとなるだろう。しかし、今回の東海大B戦の勝利はチーム全体にパワーを与え、明日から開幕する春季大会にも勢いをもたらす、非常に価値のある試合となったことには間違いない(5月6日時点)。さらなるチームの飛躍に期待だ。

文・写真:川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)