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Beat Up

2024

招待試合/同志社大学戦観戦記

パロマ瑞穂ラグビー場にて同大との招待試合に臨んだ早大。多くの観客が見守る中、早大のキックオフで試合は開始した。前半2分に早大がトライを挙げ、幸先のよいスタートを切ると、終盤にも立て続けに3トライを獲得。同大を一気に突き放し、22-0で試合を折り返した。後半に入ってLO細川大斗(社4=東京・早実)が最初のトライを決め、29-0と点差を広げる。その後、同大に初得点を許したものの、早大が終了間際にも追加点。最終スコアは36-14でノーサイドを迎えた。

早大は、キックオフ直後から鋭いアタックで確実にフェーズを重ねていく。SO伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)のゲインなど、ハーフライン付近から22メートルライン付近まで一気に攻め上がると、CTB守屋大誠(政経3=東京・早実)がディフェンスを突破。左大外にいるWTB磯崎錬太郎(商4=徳島・城東)へロングパスがつながり、先制点を挙げた。その後も早大のマイボールの時間が続き、何度も敵陣奥深くまで攻め入る。29分までなかなかチャンスをものにできなかったが、敵陣右奥深くのラインアウトからモールで押し込み追加点を奪うと、早大は一気に流れを引き寄せていく。

36分にはハーフライン付近から、FL田中勇成(教2=東京・早実)が同大のタックルを交わして前に出ると、反応して走り込んだSH宮尾昌典(スポ3=京都成章)がゴールポスト手前まで駆け上がり、インゴールへ。さらに、41分にも敵陣22メートルライン付近のマイボールラインアウトからモールで押し込むと、残り5メートル付近で佐藤健次(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が飛び出しトライ。前半は終盤の猛攻により、22-0とリードをつけて終えた。

ロングパスを受け取りインゴールへと走るWTB磯崎

後半に入ると両チームともにミスが目立ち、互いに流れをつかみ切れない。得点が動いたのは11分、同大ラインアウトのミスからだった。自陣10メートルライン付近でこぼれたボールを佐藤が逃さず拾い、スピードに乗って敵陣22メートルライン付近まで一気に走り込む。ここから守屋、伊藤、CTB岡﨑颯馬(スポ4=長崎北陽台)へとつながり、最後は細川が押し込んだ。早大は29-0と突き放したものの、今度は15分に同大が初得点を挙げる。ここから苦しい展開になったが、早大もリザーブ陣が奮闘し、最後まで粘り続けた。

終了間際の42分、敵陣左22メートルライン付近でHO安恒直人(スポ3=福岡)のゲインからPR川﨑太雅(スポ4=東福岡)、LO若松泰佑(文構3=東京・早実)がつないで同大ディフェンスを引き寄せると、そこからテンポ良く大外に展開。最後は右サイドのギャップを突き、WTB杉野駿太(政経3=東京・早大学院)が余裕を持ってインゴールにボールを置いた。このまま試合は終了し、早大は36-14で勝利を収めた。

相手のタックルにも屈せず力強くゲインするHO佐藤

終盤、流れを奪われた時間帯はあったものの、早大は試合を通して自分たちのペースを崩さず、最後まで落ち着いたプレーで勝利を収めた。春シーズンも残すは関東大学春季大会の帝京大戦のみ。伊藤主将は今試合を振り返って「チームとしていい方向にまとまってきている」と話し、早大は最終戦に向けて弾みをつけた。春シーズンで得たものすべてを武器に、次戦では「最大のチャレンジ」(伊藤)を見せてくれるはずだ。

記事:濵嶋彩加 写真:川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)