早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024

トレーニングマッチ/明治大学C戦観戦記

関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)初戦に続いて行われた明大Cとの一戦。怒涛の追い上げで明大Bと引き分けた早大Bに続き、試合の流れに乗りたい早大Cであったが、開始から明大Cに立て続けにトライを許してしまう。早大Cは無得点のまま、0-31で前半を終えた。しかし後半、流れは早大に傾く。WTB溝井颯太朗(スポ3=北海道・函館ラサール)のトライを皮切りに、5トライを挙げた。後半に入っての猛攻で終盤7点差に迫ったが、前半での遅れを取り戻せず、31-38で敗戦となった。

明大Cのキックオフで試合は開始。序盤は両チームともミスが目立ち、キックなどで好機を作ろうとするものの、ボールを支配することはできない。試合が動いたのは9分、最初の得点は明大Cだった。自陣ゴールライン付近でのラインアウトからモールトライを奪われる。そこから早大Cはなかなか流れを引き戻すことができない。

CTB黒川和音(人2=茨城・茗渓学園)の刺さるタックルなど、早大Cの好ディフェンスも光ったが、モールトライ3つを含む5連続トライを許した。試合後、ゲームキャプテンのNo8小池航太郎(商4=東京・早実)は前半について、「自分たちからアタックを継続しようという話はしていたのですが、前半でその綻びをつかれてしまい、点数を重ねられてしまいました」と振り返った。

持ち味のスピードで突破を図るWTB髙栁壮史(創理2=東京・早大学院)

0-31で迎えた後半、最初のトライを奪ったのは早大C。14分、敵陣左奥でのスクラムから大外にいるFB池本晴人(社1=東京・早実)、溝井にパスがつながると、そのまま溝井が駆け抜け、待望のトライが生まれた。さらに直後の16分にも、溝井のナイスタックルで明大Cがこぼしたボールを、SO糸瀬真周(スポ2=福岡・修猷館)が確実にキャッチ。糸瀬が自陣22メートル付近から独走トライを決めた。2連続トライを決めた早大Cは、これ以降もつかんだ流れを離さない。

23分にモールトライで得点を追加し、その後も29分に池本、溝井のスピードに乗ったランで左右にパスをつないで、最後はWTB髙栁壮史がインゴールへ。終盤、2トライ2ゴール差まで迫った早大Cに、観客からも大きな声援が送られた。その声援に応えるように、終了間際の42分、敵陣左でのラインアウトからテンポの速いパスワークを見せると、PR杉本安伊朗(スポ1=東京・國學院久我山)がトライをもぎ取った。後半、合計5トライを奪った早大C。しかし、わずかに7点及ばず敗戦となった。

独走トライを奪ったSO糸瀬

後半に入ると、一気に反転攻勢に出た早大C。最終的に追いつくことはできなかったものの、修正力という点で大きな収穫を得たに違いない。「前半にどれだけ前に出て自分たちが勝負できるか」(CTB森田倫太朗、スポ1=兵庫・報徳学園)を課題だと確認できた今試合の反省を無駄にせず、次戦では序盤から早大Cの流れを作り出していきたい。

記事:濵嶋彩加 写真:安藤香穂・川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)