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2024

第25回東日本セブンズ/観戦記

鋭い日差しが差し込む埼玉・熊谷ラグビー場にて、東日本大学セブンズが開催された。チーム佐藤初の公式戦として、今シーズンを占う重要な大会だ。一回戦では大東大と対戦。9トライを奪う猛攻で快勝を収め、CHAMPIONSHIPトーナメントへと駒を進めた。CHAMPIONSHIPトーナメント一回戦で北大を下し、迎えた帝京大との準決勝。前半を7点リードで折り返すも、帝京大の追い上げを止めきれず準決勝敗退となった。

大東大との初戦は開始直後から動く。大賀雅仁(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のキックオフボールに対して、池本晴人(社2=東京・早実)の高さを活かすプレーで早大がボールを獲得すると、そのままノーホイッスルトライを奪い先制に成功する。その後も早大の猛攻は続き、大東大を自陣に入れることなく前半を31-0と圧倒して折り返す。後半に入っても勢いは止まらず、攻撃を継続して得点を重ねた早大が59-7で快勝を収めた。

ライン際を駆け上がる清透馬(商4=茨城・茗溪学園)

CHAMPIONSHIPトーナメントの一回戦では北大と対戦。開始1分と2分に、清が立て続けに得点を挙げ勢いに乗った早大。北大に攻撃をさせず、高いポゼッションでゲームを支配すると、31-0で前半を終える。後半、序盤に得点するも攻撃の勢いが続かず、ゲームの流れが止まる。5分には失点を許す場面も見られたが、最後は高栁壮史(創理3=東京・早大学院)がダメ押しとなるトライで突き放し、45-5と大差で勝利した。

北大戦でディフェンスに仕掛ける溝井颯太朗(スポ4=北海道・函館ラサール)

準決勝の相手は帝京大。フィジカルとスピードを兼ね備えた相手に対し、早大は序盤から持ち味の攻撃力を見せる。前半45秒ハーフウェイライン上右端のスクラムで帝京大の反則を誘う。チャンスにすかさず糸瀬真周(スポ3=福岡・修猷館)が反応。早いリスタートで持ち出すと、そのままディフェンスの隙間を抜き去り先制点を挙げた。前半は両チームが攻め合い、試合は激しい展開を見せる。3分に帝京大が反撃のトライをとると、その1分後には早大が突き放すシーソーゲームに。終盤、帝京大の攻撃を粘り強く守り切り、前半を14-7とリードして折り返した。しかし、後半に入ると早大は流れを掴みきれない。キックオフのボールを確保できず、帝京大に攻撃を継続され得点を重ねられると、3分には逆転を許してしまった。5分に追加点で引き離され14-28で準決勝敗退となった。

準決勝・帝京大戦でトライを決めた大賀

スピードやステップワークで敵を翻弄し、高い攻撃力を見せた早大。また連携の取れたディフェンスで、強力な帝京大の攻撃ラインを最後まで苦しめた。開幕を控えた関東大学春季大会に向けて、強みや課題を再確認することができたに違いない。今大会での収穫をチームにどう還元していくか、15人制でも『赤黒』を目指し戦いを続ける選手たちから目が離せない。

記事:西川龍佑 写真:村上結太(早稲田スポーツ新聞会)