Aチームが慶大との試合に臨む前日、新入生の躍動も見られ、早大Dは上智大を終止圧倒した。
試合開始早々、キックオフから圧力をかけて先制トライをあげると、早大Dはそのまま勢いに乗り、立て続けに得点をあげる。27分に早大Dはアタックミスから失点してしまうものの、CTB佐藤世那(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がトライを奪い返し、49-5で前半を終えた。
後半は無失点のまま試合を進め、前半同様の猛攻を繰り広げた。特に後半から入ってきたフレッシュなメンバーが積極的なプレーでチームをけん引。最終スコアは97-5と、圧倒的な大差をつけて上智大に勝利した。

試合の開始とともに早大Dはキックオフから圧力をかける。ターンオーバーに成功し、CTB佐々木篤真(法3=福島)がいきなりグラウンディング。続く6分にもFL小林商太郎(教1=東京・早大学院)からのバックフリップパスがSO寺田結(スポ2=広島・尾道)に繋がり、そのままトライとなる。
LO宮川侑大(スポ1=富山・砺波)が「アタックで前に出られる場面が多かった」と振り返るように、1年生FWの活躍が随所に見られた今試合。また、14分には持ち前の球捌きでチャンスを創出してきたSH川端隆馬(スポ1=大阪桐蔭)が自らトライし、スコアは28-0になった。
20分、24分と立て続けにWTB小澤ジョージィ(スポ4=千葉・流経大柏)がトライを奪うと、寺田がきっちりとコンバージョンキックを成功させて42-0とさらにリードを広げた。
しかしその後、早大Dは失点してしまう。相手ボールスクラムでターンオーバーをするも、アタックでのパスミスによりボールを奪取され、そのまま走り切られてしまった。敵陣の奥深くまで攻めるもトライを取りきれない時間が続いたが、最後に佐藤(世)がトライして流れを取り戻した。

後半で大きくメンバーを変えた早大D。6分に小澤がラックの逆サイドを攻めて今日3つ目のトライをとる。
続く11分にはFB肥後直希(スポ1=早稲田佐賀)が、14分にはWTB渡邉琉斗(法4=東京・本郷)が追加点を挙げたように、BKのランスキルが光る。アグレッシブなアタックを続けた早大Dは32分までにスコアを78-5までに伸ばした。
早大Dはここで攻撃の手を緩めることなく、さらに得点を追加していく。後半37分から試合終了までの間にSO古瀬莊(スポ1=静岡聖光学院)と肥後のプレーを中心として3連続でトライをとる。「とにかくボールに触って、アタックでチャレンジし続けることを意識した」と語った肥後は後半からの出場だったが、この日3本目となるトライをマーク。フレッシュなメンバーが早大Dアタックを加速させ、97-5と上智大に大勝した。

ゲームキャプテンを務めた小澤は「下級生が多い中でキャプテンがチームの雰囲気を作る」と4年生としての責任感をあらわにした。小澤の強いリーダーシップがあったからこそ、下級生の伸び伸びとした多彩なアタックを生み出したに違いないだろう。上級生の責任感あるプレーと下級生の勢いあるプレーが見事にマッチし、大量得点を生み出した。
チームとしてさらなる好循環を生み出していくために、お互いを刺激しながら成長していく早大に期待したい。
記事:池田健晟、写真:安藤香穂、伊藤文音(早稲田スポーツ新聞会)