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One Shot

2025
  • SpoLive

【追い出し試合/観戦記】

春を予感させる陽気の中、早大・上井草グラウンドでチーム野中4年生の追い出し試合が行われた。『赤黒』を身にまとった4年生と下級生チームが笑顔でボールを追う姿、そして観客の温かいまなざしも相まって、上井草グラウンドは終始和やかな雰囲気に包まれていた。

笑顔でボールキャリーをする粟飯原

まず行われたのは、4年生チームと下級生チームの対戦。

勝敗以上に楽しむことが前面に出た内容となり、選手同士の声掛けや自由な発想のプレーが随所に見られた。勝矢紘史(スポ4=長崎北陽台)がトライを決めると、コンバージョンキックにも挑戦。これを見事に成功させ、グラウンドを大いに沸かせた。さらに、松中羽菜(スポ4=東京・大妻多摩)を筆頭に、これまでチームを支えてきたマネージャーやトレーナーがディフェンスをかわし、ボールを抱え駆け抜ける場面もあった。試合終盤には4年生全員でモールからトライを決めるなど、4年生一人一人が上井草グラウンドでの最後のひと時を楽しんだ。

コンバージョンキックを狙う勝矢

次に、毎年恒例の学年ごとに4年生の選手を指名しそれぞれメッセージを伝える行事が行われた。

山下恵士朗(スポ2=早稲田佐賀)が兄の山下広一朗(創理4=東京・早大学院)を、川端隆馬(スポ1=大阪桐蔭)が同じSHで憧れの糸瀬真周(スポ4=福岡・修猷館)を指名し、感謝を伝えるメッセージを送るとともに愛のこもったタックルを受けた。また、荒木鷲摩(法1=北海道・函館ラサール)が荒田明彦(商4=北海道・函館ラサール)を、松沼寛治(スポ3=東海大大阪仰星)と野島信太郎(教3=東海大大阪仰星)が野中健吾主将(スポ4=東海大大阪仰星)を指名するなど、高校からの先輩に感謝を告げ、会場を笑いに包んだ。その後の交流時間では、追い出し試合に訪れた多くのファンとの交流を楽しむ選手の姿があった。

ライン際を駆け抜ける松中

2年連続の準優勝。『荒ぶる』はまだ手の届かない場所にあった。それでもチームスローガン『One Shot』のもとで積み重ねてきた挑戦は、確かに後輩たちの胸に刻まれている。4年生が体現した覚悟と姿勢は、結果以上の重みをもって受け継がれた。来期、清水健伸(スポ3=東京・国学院久我山)を主将に迎える早大は、日本一という目標から目を逸らさない。再び頂点へと新しい一歩を踏み出す。

記事:吉田さとみ 写真:伊藤文音(早稲田スポーツ新聞会)