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2024

早大B対タマリバクラブ戦・観戦記

早大B対タマリバクラブ戦・観戦記

この日の相手はつい先週に対戦(29-14で勝利)したばかりのタマリバクラブ。27日の筑波大戦のメンバーを決めるセレクションマッチ的な試合というもあり、選手たちは高いモチベーションで試合を戦った。
先週勝利を収めた相手だけに開始から圧倒していきたいところであったが、なかなかことがうまく運ばない。4分に先制トライこそ挙げたものの、その後は沈黙。ノックオンなどのミスを連発し、ゴール前で過ごす時間が大半を占めた。14分にはトライを返され同点。その後もミスから攻め込まれ、ゴール前に釘付けにされてしまう。
ここでチームを救ったのがWTB山田智久(2年)。FWが密集からターンオーバーしたボールを受けると、通称「ゴキブリステップ」で相手を交わし独走。およそ70メートルを見事に走り切った。前半ロスタイムにも自陣ゴール前の仕掛けから山田が独走トライ。ほとんどの時間を自陣で過ごしながら、この2つのトライで逆にリードを奪って前半を終えた。
後半8分に逆転を許すが早大は慌てず、騒がず。13分に柳澤眞(3年)のトライで再び逆転すると,ここからショータイムが始まった。SO安藤栄治(1年)の絶妙なステップと強烈なハンドオフによる突破。途中出場のFB加藤かい(2年)のスピードに乗ったライン参加と華麗なラストパス。SH後藤翔太(1年)の独走トライ。まさに見せ場の連続で相手を一気に突き放した。 終わってみれば50-21で快勝。先週敗れた後、すぐさま再選を申し込んできた相手を見事に返り討ちにした。Bチームにとって11月から始まるジュニア選手権セカンドフェーズに向け、弾みのつく試合となった。<HP委員疋>

<バックスリーが大活躍!ポジション争いますます激化!>
独走トライ2本のWTB山田、切れのある動きを見せたFB柳澤、加藤に加え、WTBで出場の遠藤、内藤の両1年生もトライを挙げるなどこの日はバックスリーが大活躍。チームの勝利に大きく貢献した。この活躍を引き出しているのが「非常に大変」(加藤)というポジション争いの激しさ。少しでもできがよくないとすぐに下に落とされるという緊張感がよい方向に向いているようだ。これに加え、昨シーズンの対抗戦トライ王、西辻勤(4年)も11月にはケガから戦列に復帰する予定。より激しくなるであろうポジション争から目が離せない!

<安定したディフェンスを見せた柳澤>
「今日は相手の気迫を感じた。密集での絡みがうまくてきれいにボールが出せなかった。そこがミスの多さにつながってしまった。ずっと相手のペースだったので、山田のトライは大きかった。自分はタックルで流れを変えようと思っていて、トライにつながるタックルができたのでよかった。ゴール前でも粘り強く守れた。バックスリーはキック処理の練習をもっとやらないと。(ポジション争いについて)みんなアタックがいいので自分はディフェンスでアピールしたい」

<途中出場ながら活躍を見せた加藤>
「最初はもたついたけれど、アタックはよかったと思う。キック処理が少し悪かった。自分はコンディションが上がってきたところで試合が終わってしまった。(トライにつながったライン参加について)あれは練習でやれって言われたプレー。FBは久しぶりだったけれど、もとさやなんで楽しいです。WTBでもFBでも試合に出られるならどこでもいいです」