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2024

入部式レポート

入部式レポート

 すっかり初夏を思わせる好天のなか、入部式が行われた。東伏見で行う最後の入部式ということもあり、マスコミ、ファンなど例年より多くの人が詰め掛けた。<HP委員 疋田拡>


 「燃えてるか」。緊張した面持ちの38人の新入生に清宮監督がいきなり問いかけた。「やってやろうと思っているよな。この4年間は人生で1番輝く時だ」。次々と飛び出す熱い言葉は、次代を担う若者の心に響き渡った。そして、これを受けての新入生それぞれの挨拶にも自然と力が入る。「清宮監督みたいなNO8を目指す」「大悟さんみたいになりたい」「1番熱いところでやるためにワセダに来た」…。世代での代表経験者、浪人、初めて楕円球に触れる者。これまで歩んできた道は様々だが、抱える思いは皆同じ。「日本一になる」。究極を目指す山下ワセダに頼もしい38人の新戦力が加わった。

<1年生大健闘!>
 入部式に続いて毎年恒例の1年生対2年生による新歓試合が行われた。
 1年生チームは開始からアクセル全開。最初のディフェンスでボールを奪い返すと、そのまま相手をゴール前に釘づけにした。ペナルティーからは3人で壁を作る特殊なサインプレーも披露。完全に主導権を握った。チャンスを逃し、9分に先制トライこそ許したが、勢いは衰えない。再び猛攻を仕掛け、12分にWTB児玉東彦、16分にはCTB久木元考成がトライを挙げた。この逆転劇には観戦していた先輩部員も大盛り上り。この後25分過ぎまでリードを奪い、「もしや」の空気が漂った。核となりチームを引っ張ったのが、NO8佐々木隆道とCTB久木元。花園で活躍し、U19も経験したその実力は間違い無く本物。そのプレー振りは貫禄十分だった。このふたり以外にも、FB小吹和也のスピード、SO高橋銀太郎のキックと間合い、清宮監督も絶賛したフランカー松本允のタックルなどそれぞれが多いに持ち味を発揮した。
 スタミナ切れもあり、30分過ぎからはさすがに2年生チームペース。後半10分に1トライを挙げるのがやっとで、逆に圧倒されてしまった。最終的には19-58と点差がついてしまったが、「いいじゃん」と清宮監督も満足気。「育て方によっては最高のチームになる」(今泉コーチ)。この先が本当に楽しみだ。

<佐々木隆道>
「入部式でこれからがんばらなあかんなあと思いました。新人練ではまだワセダという実感がなかったけど、今日で湧いてきました。試合では力の差を感じました。向こうは組織的で、こっちは個人が単独でいく感じ。簡単に抜ける気がしなかったです。意識が統一されていてすごいなあと。もっと上下関係が厳しくて、ラグビーしかできないみたいなイメージがあったんですけど、全然そんなことありませんでした(笑)。メリハリがあっていいと思います。(同級生は)レベルは高校の方が高いけど、気持ちは絶対に負けていないと思う。練習の1時間前に来ていたりして、ラグビーが大好きだということが分かる。まずは学生で1番いいエイトは佐々木だと言われるようになって、その上も目指していきたい」

<久木元考成>
「今まではワセダを肌で感じることはなかったけど、スピード、コンタクトが全然違った。今日でやっとワセダとして認められた。新人練はきつかったです。高校より全然走りこんでました。ワセダの練習はもっと難しいと思っていたけど基本が多いことに驚いた。グラウンド、寮、練習と全てに伝統を感じる。毎日が新しい発見です。小さい時からのイメージと同じです。花園に出た奴もいれば、全然無名だった奴もいる。でも試合をやると花園出た奴だけが目立つのではなくて、みんなが頑張る。今日はみんなでタックルできて気持ち良かったです。一丸となれました。憧れの大悟さんみたいに自分もいつか騒がれるようになりたいです」