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RISE OVER

2026
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春季大会 筑波大学戦/観戦記

快晴の上井草グラウンド。澄み渡る青空の下、清水組の新たな戦いが幕を開けた。初戦の相手は、筑波大だ。SO服部亮太(スポ3=佐賀⼯)のキックで試合が幕を開ける。早大はすぐさまボールを再獲得し素早いアタックを展開する。すると筑波大のペナルティーから早大が早くも前半2分に先制に成功した。その後は筑波大に失点を許したものの、自慢のアタッキングラグビーを披露した早大が得点を重ねていき31-17で試合を折り返した。迎えた後半戦、早大は攻撃のテンポを変えながら相手陣地に攻め込む。相手ゴール前まで迫るも自らのハンドリングエラーから得点に結びつけることができない。前半に比べて得点を重ねられなかったものの、終始試合をリードし45-12で清水組の船出を白星で飾った。

ゲームをコントロールするSO服部

早大のキックオフから始まった今試合。すかさずCTB島⽥隼成(スポ3=福岡・修猷館)がハイボールの競り合いに打ち勝つと、早大はすぐにチャンスをつかみ取る。CTB名取凛之輔(スポ2=⼤阪桐蔭)が鋭いヒットから起点を作り、早大は大外まで展開。開始早々から自慢のアタッキングラグビーを披露した。すると、筑波大はたまらずペナルティー。服部のキックで敵陣ゴール前まで攻め込む。2分、筑波大のペナルティーからSH⼤賀雅仁(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が速攻を仕掛けると、No.8松沼寛治(スポ4=東海⼤⼤阪仰星)が腕を伸ばしてゴールラインにボールを叩き込んだ。右隅からの難しいコンバージョンキックを服部が沈め7-0。

その後は早大が昨年に引き続き持ち前のスクラムでみせる。筑波大ボールスクラムでペナルティを獲得し、敵陣へ。しかし早大は8分、自らのハイパントから筑波大にキックカウンターを仕掛けられる。細かなパスを繋げられて早大はトライラインを許してしまった。7-7と試合は振り出しに戻る。直後、再び島田がキックオフをキャッチ。10分、WTB⼭下恵⼠朗(スポ3=早稲⽥佐賀)が一度はディフェンスに捕まりながらも、足をかき続けてビッグゲイン。筑波大ディフェンスを振り切り、トライライン中央に飛び込んだ。服部のキックも決まり14-7。

続く16分、名取がビッグゲインを見せると、FL久我真之介(⽂構3=東京・早実)がトライ。21分、今試合が『赤黒』デビューとなったLO宮川侑⼤(スポ2=富⼭・砺波)が筑波大の連続攻撃をスティールで仕留め切る。仲間から褒めの言葉が飛び交った。服部のキックで敵陣ゴール前へ。早大はモールでペナルティーを獲得する。そして早大はスクラムを選択。部員席から『RISE OVER』コールが響いた。FWが起点を作ると、服部の素早く長いパスから島田が筑波大ディフェンスをずらしてゴールラインにねじ込み26-7。

今試合ではトライだけではなく、攻守にわたり島田の活躍が目立った。ディフェンスではスティールを成功させ、ハイボールキャッチでは存在感を示した。37分、FL野島信太郎(教4=東海⼤⼤阪仰星)の鋭いヒットから起点を作ると、島田のショートパスから宮川がゲイン。そのままオフロードパスを受け取った服部がフリーのままトライラインを駆け抜けた。31-7で試合を折り返した。

スペースにボールを運ぶCTB島田

迎えたセカンドハーフ。司令塔の服部を起点にテンポに緩急をつけながらアタックの流れを作り出した。12分、筑波大のキックをカウンターから服部がクイックでボールを継続する。FB植⽊太⼀(⼈3=神奈川・関東学院六浦)がカウンターを仕掛けて島田がブレイク。LO⽶倉翔(スポ4=福岡・修猷館)がゲインして中央にグラウンディング。ゴールも決まり38-7と点差を広げた。

そして今試合では野島も存在感を光らせた。前半の早い時間から試合に出場し、声出しからチームを励ますと、高いワークレートから疲労が溜まった後半でもすべてのブレイクダウンで顔を出す運動量をみせた。そんな野島が26分、キックオフからそのままゴールラインを駆け抜け45-12と点差を広げた。その後もリードを保った早大が45-12で試合を折り返した。

自身のトライを喜ぶLO米倉

初戦を白星で飾った早大。難敵・筑波大から奪ったこの勝利は、これからの清水組を突き動かす確かな力となるはずだ。そして今試合は宮川や名取が『赤黒』デビューを果たしたように、早大にも新たな風が吹いている。そして早大は下級生の一つひとつの積み重ねの先に、あの歌が待っている。まだ、始まったばかり。ここから先、彼らはどんな景色を見せてくれるのだろうか。
記事:大林祐太 写真:伊藤文音、吉田さとみ(早稲田スポーツ新聞会)