帝京大学との4連戦の初戦が、早大・菅平グラウンドで行われた。試合は早大Cと帝京大Cとの戦い。肌寒く、小雨も降る気候のもと、多くの観客が早大Cの活躍を見ようと駆けつけた。前半は相手のモールに苦しめられ、思うようなアタックができない展開が続く。先制点を相手に許し、7-12とリードされて前半を折り返した早大C。
後半はディフェンスで魅せた。徐々に試合の主導権を握る。相手のミスボールに素早く反応し、攻撃の手を緩めなかった早大Cは、13分、No.8龍康之助(文構3=東京・早大学院)のトライで逆転に成功。それを契機にラインアウトモールでの2連続得点を決めるなどして点差を広げていく。原田のグラウンディングで試合を終えた早大は、40-12と大差で勝利を収めた。

試合はSO寺田結(スポ3=広島・尾道)のキックオフで幕を開けた。帝京大Cの屈強なFWによるスクラムを押し返す場面も見られたが、序盤は帝京大Cのセットプレーに苦しむ早大。帝京大Cのラインアウトからの攻めをダブルタックルで止めるなど、必死のディフェンスを強いられる。17分、早大Cのオフサイドにより帝京大Cにゴール前でラインアウトの機会を与え、ピンチを迎える。グラウンド外側でラインアウトモールを組まれそのまま先制得点を許してしまった。コンバージョンキックも決まり、0-7と点差を離される。
流れを変えたい早大Cは31分、FWが体を張って攻撃の起点を作る。PR池田恭盛(商3=早稲田佐賀)の激しいコンタクトによるキャリーから、オフロードパスを受け取ったHO丸橋怜央(商4=埼玉・早大本庄)が、グラウンド中央にトライを決める。コンバージョンキックも決まり7-7と同点まで追いついた。ここから勢いのある攻撃を仕掛けたい早大Cであったが、前半終了間際にまたも帝京のラインアウトモールによりグラウンディングを許す。前半を7-12とリードされて折り返した。

後半に入ると、5分に早大Cがディフェンスで魅せる。早大Cはパスをインターセプトした帝京大Cにグラウンド中央を突破され、トライライン目前まで迫られるも、SH宮下羚(文構3=東京・早実)が強力なタックルでアタックを食い止めた。その後は相手のノックフォワードなどミスしたボールへの素早い反応が目立った早大C。徐々に攻撃で優位に立つ。
13分、龍や交代で入ったHO野村怜央(商2=兵庫・報徳学園)が持ち出しなどで、大きくゲインする場面も見られる。20分、敵陣で寺田がキックを蹴り、そのボールを龍がキャッチ。華麗なステップで相手ディフェンスをかわし、グラウンド外側でぎりぎりに飛び込み、14-12と逆転に成功した。続く25分と30分には、ゴールライン近くでラインアウトを獲得した早大Cが、連続してラインアウトモールからのグラウンディングに成功。相手のモールディフェンスを弾き返して、安定感のあるセットプレーを見せた。中川のコンバージョンキックによる得点も追加され、28-12とリードを広げた。
その後は早大Cのナイスタックルが、相手のノックフォワードなどのミスを誘う展開が続く。早大Cの勢いは止まることを知らない。35分、ディフェンスラインを突破した宮下が、FB河村和樹(教1=東京・早実) へと繋ぎ、得点が生まれる。33-12とさらに点差を広げた。その後は長い時間攻撃の主導権を握り、早大Cはじわじわとトライラインに近づく。残り時間も短くなった40分、LO原田恒耀(スポ4=福岡・修猷館)が相手の隙を見つけスペースへ走り込み、ゴールライン中央にトライ。中川のコンバージョンキックも再び決まり40-12と大差で試合を終えた。

帝京大学との4連戦の初戦。前半は苦しい状況が続くも後半に勢いを取り戻した早大。チームに勢いをつけたのは、試合を通して改善していったモールからのアタック、そして気持ちを緩めることなく相手のミスへ素早く反応したことで生まれたターンオーバーからの攻撃だろう。
この菅平合宿は、選手にとってはさらに上のカテゴリーを目指すための試練でもある。「1個でも上のカテゴリーに絡めるように今日はひとつのいいアピールができた」とルーキーの河村は言う。一人一人が実力を示そうと意地のプレーを魅せようとする気持ちが、チーム内での切磋琢磨を生み、プレーに磨きをかける。これからのメンバー争いに向けこの菅平で着実に強靭な精神を鍛え、よりたくましくなっていく彼らから目が離せない夏になりそうだ。
記事:木田翔子 写真:吉田さとみ、吉田明日香(早稲田スポーツ新聞会)
