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2026
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トレーニングマッチ 帝京大学A戦/観戦記

涼しい風が吹き、日差しが降り注ぐ真夏の菅平。春シーズンを好調で終えた早大Aは、帝京大Aという天王山を迎える。試合序盤から帝京大に攻められる状況が続くと、6分に先制得点を許してしまった。そこからも、なかなかアタックの機会を得ることができない早大は、スクラムでミスを犯す。タップキックから帝京大Aに押し込まれ、連続トライを献上した。それでも、早大A FWが奮闘し、ラインアウトモールで得点を上げ、反撃。その後も上手く攻撃することができず、5=14で試合を折り返した。
後半に入ると、帝京大Aの展開ラグビーが早大Aのディフェンスを攻略し、リードを広げる。しかし、負けられない早大は、SH渡邊晃樹(スポ3=神奈川・桐蔭学園) の正確な球捌きから、WTB鈴⽊寛⼤(スポ4=岡⼭・倉敷) がトライを演出。24分には、モールからFL久我真之介(⽂構3=東京・早実) がトライラインを割る。これにより、僅か2点差を追う展開となった早大であったが、試合終了までその点差を埋めることができない。帝京大Aの徹底されたディフェンスを前に、19-21で敗れた。

素早い球捌きでアタックのリズムを作り出したSH渡邊

試合序盤から帝京大Aのディフェンスが光り、スティールにより攻守交代し、攻め込まれる。その後もノットロールアウェイの反則を犯し、ペナルティを重ね、いきなりピンチを招いた。相手のラインアウトモールを一度は防ぐも、6分にラインアウトのオーバーボールをそのままインゴールに運ばれ、先制得点を許す。そこからも、なかなかアタックの機会を得ることができない早大Aは、またも帝京大Aにスティールを決められる。必死のディフェンスでなんとか粘り、ノックフォワードを誘うも、スクラムでアーリーエンゲージをしてしまった。タップキックですぐさま攻撃を再開した帝京大に押し込まれ、連続してトライを奪われる。この時点でスコアは0-14となり、徐々に点差が広がった。
苦しい状況のなかでも、FWが好プレーを見せてなんとか応戦する早大A。20分に帝京大Aボールのスクラムに対して圧力をかけ、ペナルティを奪った。その勢いのまま安定感のあるまとまったラインアウトモールで確実にグラウンディングを成功させ、反撃する。さらに得点を追加したい早大Aであったが、帝京大Aの激しいディフェンスによりことごとく攻撃の芽を摘み取られた。何度も繰り返されるスティールやライン際でのプレッシャーが圧倒的な脅威となった。
31分にFB吉廻温真(スポ1=早稲⽥佐賀)のナイスチャージからようやくアタックを開始すると、相手のペナルティを誘う。敵陣ラインアウトという絶好のチャンスを久しぶりに手にするも、パスが上手く繋がらずに苦戦。やがて帝京大のスティールが炸裂すると、守備の時間が再開する。その後は両チーム共にミスが続き、最後は帝京大Aが蹴り出して、5-14で試合を折り返した。

ライン際を駆け抜けるFB吉廻

後半に入ると早速6分に、スクラムでペナルティを奪い、敵陣奥深くでのラインアウトを獲得する。しかし、モールを防がれてからの攻撃で、またしてもスティールでボールを奪われてしまった。そこから帝京大Aは目にも止まらぬ展開スピードで早大Aを翻弄。長い時間粘りのディフェンスで持ち堪えるも、最終的にはロングゲインからのトライを許す。
前半同様の劣勢が続くかと思われたが、15分に試合が動く。帝京大Aがこぼしたボールを拾った早大Aは、瞬時にカウンターを開始。大外で待っていたWTB⻄浦岳優(社3=東福岡) は、ボールを受け取ると、しっかり前に出るキャリーをする。さらにFL平野仁(スポ3=神奈川・法政⼆) の鋭いランからのゲインも生まれ、トライライン目前にまで迫った。最後は狭いサイドで、CTB島⽥隼成(スポ3=福岡・修猷館) からのショートパスを受け取った鈴木が振り切ってグラウンディングに成功。
交代で入った渡邊の的確な球捌きがアタックのスピードを加速させ、チームに流れを持ってきた。続く22分には、同じく後半からの出場となったPR前⽥麟太朗(スポ3=神奈川・桐蔭学園) が満を辞してグラウンドに登場、見せ場を作る。有無を言わせない強力なパワーのスクラムで相手を圧倒し、ペナルティを奪った。すると、文句なしのラインアウトモールでアドバンテージを獲得しながら突き進み、久我がトライラインを割る。SO服部亮太(スポ3=佐賀⼯) のコンバージョンキックも成功し、前半のリードを2点差にまで縮め、勝利に大きく近づいた。
それでも、何度も王冠を手にしている実績と誇りがある帝京大Aは、点差を詰めることを許さない。29分のラインアウト後に、今試合数えきれないほど成功させたスティールを再度決められ、早大Aは攻撃を阻まれる。しかし、CTB名取凛之輔(スポ2=⼤阪桐蔭) のナイスタックルを始めとした堅守で主導権は渡さない。インゴールにボールを置かれそうな危機的状況でも、ハンドリングエラーを誘い、間一髪でトライを阻止する。
その後、38分に帝京大Aがノットストレートを犯すと、早大Aはスクラムから逆転を狙う。積極的に攻める姿勢を見せるも、帝京大Aは一切の隙を与えない。徹底された守備で早大Aのアタックラインにプレッシャーをかけ、ボールを奪い取った。これによりスコアは19-21となり、試合終了まで僅か2点差を守り切った帝京大Aに軍配が上がった。

スクラムで圧倒的な力を見せたPR前田ら

強豪・帝京大Aの圧倒的なディフェンスを前に序盤は苦戦を強いられた早大Aであったが、前田や渡邊など後半から出場した選手が、試合の流れを変え、チームを盛り上げた。それでも、最終的にあと少し届かなかったという悔しい現実は、これからの経験値となる。
『荒ぶる』を成し遂げる過程で、必ず立ちはだかる壁の一つである帝京大A。実力で上回るためには、血の滲むような努力が必要不可欠である。夏を乗り越えていく中で、少しずつ成長をしていく早大に今後も注目したい。

記事:池田健晟 写真:伊藤文音、髙木颯人(早稲田スポーツ新聞会)