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2026
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トレーニングマッチ 帝京大学B戦/観戦記

毎年行われる早大と帝京大の四連戦、その最後の試合である早大B対帝京大Bの試合が行われた。前半、こう着状態を破り先制点を挙げたのは早大Bだった。素早いテンポと鋭いアタックで2トライを奪い、12-0で前半を折り返す。
後半開始直後、激しいディフェンスからペナルティを得た早大Bは勢いそのままに追加点を挙げリードを広げる。しかし後半3分、帝京大Bのモールからトライを奪われてしまう。そこからペースを乱された早大Bは4連続の失点から逆転を許し、スコアは17-28。だがここで終わる早大Bではなかった。泥臭く足を掻き続けたFWと極限の集中力でボールをつないだBKが2トライを取り返し、29-28で早大Bの勝利となった。

ディフェンスラインの綻びを突くSO竹山

帝京大Bのキックオフから始まった今試合、前半1分、帝京大Bのアタックを押し返し、ノットリリースザボールを獲得した早大Bだが、その後は互いにミスが続き、停滞した試合展開が続いていた。17分、その均衡を破ったのは早大B。SH渡邊晃樹(スポ3=神奈川・桐蔭学園) のクイックスタートから素早いテンポでトライライン前に迫る。フェーズアタックからLO宮川侑⼤(スポ2=富⼭・砺波) がゲイン。サポートに走ったSO⽵⼭史⼈(スポ1=神奈川・桐蔭学園) へパスをつなぎ、そのまま竹山が相手のギャップをついて先制トライを挙げた。コンバージョンキックも入り、スコアは7-0。
その後、相手ペナルティーによって敵陣に攻め込んだ早大Bは22分、敵陣トライライン前で再び反則を誘うとスクラムを選択する。竹山の広い視野を生かした冷静な飛ばしパスでWTB髙野恵次郎(スポ1=福岡・⼩倉) がトライラインへボールを沈め12-0とする。
このまま試合の主導権を握りたかった早大Bだが、今度は自分たちの度重なるペナルティによって帝京大Bに自陣22メートル内まで攻め込まれてしまう。相手ラインアウトから生まれたアンストラクチャーからトライラインへの侵入を許すもギリギリのところでグラウンディングをさせず守り切る。再び攻勢に移りたい早大Bは37分、竹山の裏へのショートパントから再獲得をし、チャンスを演出するも帝京大Bの決死のディフェンスに阻まれ前半を12-0で折り返す。

力強くキャリーするWTB髙野

12-0でリードしていた早大Bは後半開始早々、キックオフからスティールに成功し、ノットリリースザボールを獲得。モールからゴール前でのアタックを継続し、最後は髙野がフィニッシャーとなり17-0とリードを広げる。しかし3分、自陣22メートルの位置から帝京大Bにモールを組まれると、ボールを持ち出した相手に隙をつかれトライを許してしまう。さらに10分、早大Bのハンドリングエラーからターンオーバーされると、帝京大Bの強烈なフィジカルを生かしたアタックを止め切れずトライを奪われる。続く12分、帝京大Bのラインアタックから大外を大きくゲインされ早大Bはペナルティを犯してしまう。またしてもトライライン前でモールを組まれると同じくボールを持ち出した相手にインゴールを許し、17-21と逆転を許す展開に。
一刻も早く点を取り返したい早大Bだったが、27分、キックゲームで押し込まれ自陣22メートルでの相手ボールのラインアウト。サインプレーからゴール前への侵入を再び許し、帝京大Bの力強いアタックに屈し17-28と点差を離されてしまう。
このままでは終われない早大Bは30分、帝京大Bからペナルティを奪う。敵陣22メートルのセットアタックから、隙を見つけたHO堂薗尚悟(スポ1=神奈川・桐蔭学園) が逆サイドに走り込み、強烈なレッグドライブでボールを強引にトライラインの向こう側へとねじ込んだ。その後、SO寺⽥結(スポ3=広島・尾道) が冷静にキックを枠内に収め、24-28へ点差を縮める。試合終了間際の39分、CTB森⽥倫太朗(スポ4=兵庫・報徳) がアンストラクチャーの状態から相手のギャップに切り込み大きくゲインすると、SH川端隆⾺(スポ2=⼤阪桐蔭) がクイックテンポでボールを捌き、BK陣の丁寧なパス回しで最後は後半途中出場のWTB河村和樹(教1=東京・早実) がゴール右隅にダイビングトライ。帝京大との四連戦を勝利で彩った。

ディフェンスラインに接近するHO堂薗

春の練習試合では17-35と敗北を喫していた早大Bだったが、約2か月の練習期間を経て、点差は縮まり、追い越し、勝利を収めることが出来た。後半、帝京大Bのフィジカルに苦しめられる時間帯もあったが、チーム全体が高い集中力を維持し再逆転を果たした。
早稲田と帝京、浅からぬ因縁を持つ両校のぶつかり合いの中、早稲田プライドを守り抜いた早大B。スターティングメンバーを虎視眈々と狙う早大Bにとってよいアピールの機会となっただろう。しかしまだ夏合宿は残っている。彼らにはさらなる上昇を期待したい。

記事:髙野凌世 写真:大林祐太、堀内遥寿(早稲田スポーツ新聞会)