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2024

ジュニア選手権/慶應義塾大学戦展望記

熱戦が続く関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)、10月15日に慶大日吉グラウンドにて第3戦が行われる。ここまで早大Bは接戦を繰り広げ、一敗一分としている。ジュニア選手権の総当たり戦も残すところあと2試合となった。待望の初勝利を挙げられるか、注目の一戦となる。

早大Bは前節、強敵である帝京大Bと対戦した。序盤に2トライを奪われるものの、その後は粘り強いディフェンスで相手を自陣に攻め込ませず、継続する攻撃で得点を重ねる。帝京大Bにワンチャンスから追加点を許したが、リズムをつかみながら12-26で前半を折り返した。後半はディフェンスの精度がさらに上がり、勢いに乗った早大Bは、34分にWTB磯崎錬太郎(商4=徳島・城東)のトライで同点に追いついた。しかし、試合終了間際に突き放され、26-40で悔しい敗戦となった。

帝京大B戦にてディフェンスの突破を図るSO吉岡麟太朗(スポ3=東京・本郷)

次節の相手である慶大Bは、ここまでの2試合とも50点以上を取られての敗戦で、苦しい戦いを強いられている。一方で早大Bは、ここまで勝利こそないものの、内容では夏からの成長を感じる試合運びを見せている。特に後半に崩されることが多かったディフェンスにおいて、帝京大Bの攻撃を試合終了間際まで抑え込んだ。前節ゲームキャプテンを務めたCTB岡本大輝(スポ4=東京・本郷)が「アタックを継続すれば、トライを取れる」と語っているように、敵陣で攻撃をし続け、トライを取り切る決定力が勝敗のカギを握るだろう。堅い守りから流れを作り、継続するアタックで大量得点を狙いたい。

帝京大B戦にて力強くドライブするPR亀山昇太郎(スポ3=茨城・茗溪学園)

そんな早大Bの注目選手はPR亀山とPR門脇浩志(スポ3=神奈川・桐蔭学園)。前節ではFW陣を牽引し、帝京大Bの強力なメンバーに対して、終始互角以上の戦いを見せている。安定したセットプレーで、更なる勢いをチームにもたらしてほしい。

いよいよ関東大学対抗戦も折り返しに差し掛かっている。「赤黒」へのアピールはさらに白熱することだろう。「試合の流れを左右するような状況でのプレーの精度や規律を高め」(岡本)、選手たちは伝統の早慶戦に挑む。過去2年間、僅差で敗れている因縁の相手に対して、夏から強化してきた実力を遺憾なく発揮してほしい。

記事:西川龍佑  写真:村上結太(早稲田スポーツ新聞会)